側島製罐
株式会社
指示も決裁もない。良心に従う自律的な新しい働き方で、生きる喜びを最大化
私たちはこんな会社です
■小ロットでもオリジナル缶
私たちは愛知県大治町に本社を構える、創業118年の缶メーカーです。私たちが製造しているのは「一般缶」と呼ばれるスチール缶で、私たちはその中でもお菓子や薬品、海苔、贈答品などを入れる缶を製造しています。
お中元、お歳暮の市場縮小などにより、缶の消費量は減少しています。私たちと同じような分野の缶を製造するのは現在、全国で約20社です。
その中で私たちは、多品種少量生産を行い、小ロットで販売できることを強みとしています。
本来オーダーメードだと3000缶からの注文になりますが、地域のお菓子屋さんなどではそれほどの量は必要ありません。そこで自社商品として先に製造しておき、その在庫から小さい単位で販売しているのです。カラフルな商品に、インクジェットプリンターでロゴなどを印刷することで、小ロットでもオリジナル缶を作ることができるので、お客様に喜んでいただけています。
自社商品なので自分たちである程度値決めができることや、小ロットなので大ロットの製品と比べて多少の割高感があってもご容認していただきやすいことに活路を見出しています。
■缶に大事なものをしまう文化をつないでいきたい
私たちは、缶の価値や魅力を社会にもっと伝えたいと考えています。
皆さんが缶に入ったあられをカリカリのまま食べられるのは、缶が中身を湿気や光から守れる、保存性の高い容器だからです。
また、スチールに塗った色は鮮やかに発色するため、美術性の高いものを作ることができます。スチールはリサイクル率が90%を超えており、エコな容器だとも言えます。
物理的な魅力だけではありません。お菓子などの缶に、写真や手紙など大事なものや思い出の品を入れたり、もしくは入れている姿を見たりしたことはありませんか。大事なものを缶に入れておくのは、日本文化の一つとして大事なものだと思います。
私たちは、人生の宝物を託されるのが缶だと定義しました。缶は、心を込めて作られたお客様の商品を託されるもの。そして、時間が経って開けたときに、自分と向き合うきっかけをつくったり、親の愛を感じて親子の絆を深めたりする心の道具でもあると思っています。
こうした缶の魅力を世の中に知っていただくきっかけになってほしいと開発したのが「Sotto」という商品です。
子どもの想い出を大事にしまうことができる缶としてデザインし、大きな反響をいただきました。
私たちが挑戦していることを紹介します
■指示命令や評価をなくして、社員が良心の声に耳を傾けられるように
私たちは、ミッションに「世界にcanを」、ビジョンに「宝物を託される人になろう」を掲げています。このミッション、ビジョンと5つのバリューは、2021年に社員みんなでつくったもので、日々の仕事の中でとても大事にしています。
これらの理念をベースに、2023年には「自己申告型報酬制度」を導入し、ティール組織という形を取りはじめました。
「自己申告型報酬制度」は、過去の実績を評価するのではなく、未来に投資するという考えにもとづくものです。各自が自分の役割とそれに対する報酬を宣言し、社内有志による「投資委員会」とすり合わせて半年分の給与額を決定します。
ティール組織とは一般的に、権力を集中させたリーダーは存在せず、個々の社員が自律的に意思決定して行動する組織をいいます。
今、私たちの会社には指示命令や決裁、承認プロセス、役職などはありません。ミッション、ビジョン、バリューに沿っていれば、基本的に何をするのも自由な仕組みになっています。
例えば展示会に出展する場合にも、社長が決済や承認を行うようなことはありません。
営業の社員たちが話し合い、全体朝礼などで社員みんなに「ここに出展しようと思うがどうか。予算はこれくらいで、これくらいで採算が取れる」などとシェアします。そこで反対がなければ、自分たちで進めていきます。
会社全体にも、新しい挑戦をみんなで応援しようという文化があります。
ただし、「自由」には「責任」が伴います。何かに挑戦するのも自由である以上、その結果も自らの力で証明していくことは必要になります。
展示会以外にも、福利厚生の制度を考えたり、若手だけで構成された採用チームなど、社内では自然発生的にさまざまなプロジェクトが生まれています。そこに指示命令や決裁はなく、一人ひとりが小さな経営者として役割と責任を全うするという前提の元、自分が心からやりたいと思うことを実現していく仕組みになっています。
「働く」というのは本来楽しく、生きる喜びに満ち溢れたもので、それを各自が実感できるように仕組みを変えていきたいと考えています。働かなくても生きていける今の時代ではありますが、働くことで得られる人や社会との繋がりはかけがえのないものだと思っています。金曜日が一番楽しく日曜日が一番辛いというような人生観ではなく、日々の仕事の楽しさや意義を自分の心で感じて、各自が豊かで潤いのある人生を歩むことができるようになることで、仕事も人生も良いものに変えていけるのではないかと思っています。そして、良い仕事は良い人生から生まれるものだと信じています。
■人の良心を信じられる人と働きたい
私たちは、2020年に現代表取締役に事業継承して以来、新しい取り組みへの挑戦を続けてきました。それに伴って採用にも力を入れています。
デザインや広報の担当者、社内のそれぞれのコミュニティに横串を通して組織の底力を上げるコミュニティマネージャーなども、新しいポジションの採用にも注力してきました。
中途採用を続ける中で、研修、育成の土壌が少しずつ整ってきたので、今後は様子を見ながら新卒採用も始めていきたいです。
私たちは人の良心を信じられる人と一緒に働きたいと思っています。常に何かを諦念している人よりは、人が好きで、人のいいところを一緒に探せる人がいいですね。
将来的には、「世界にcanを」のミッションに向かって、新しい事業も行っていきたいですね。
例えば、私たちのような組織を世の中に広めるような活動や、缶を使用するお客様のブランディングができるようなパッケージづくりなど、世の中に必要なものをその時々で考えて、自分たちのできる最大限のことをしていきたいですね。そしてそれは、社長や一部の人ではなく、側島製罐の小さな経営者となる一人ひとりが実現するものだと考えています。
アンバサダーの声
- その他 田中工業所 代表取締役 田中佑子さん
- 老舗の「缶メーカー」である側島製罐さん。私も子供の頃から「宝物入れ」としてカンカンを使ってきました。物を作るというだけではなく、作る人、使う人の心の温かさを大事にしている企業さんなんだなというのを会社訪問をして実感し、感動しました。
人を大事にしてくれる企業に、自分の大切なものも託したいですよね。
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企業概要
- 代表者名
- 代表取締役 石川貴也
- 資本金
- 4,900万円
- 事業内容
- ブリキ缶・スチール缶の製造・販売、各種プレス加工、その他容器の販売
- 業種
- 製造業
- エリア別カテゴリ
- 愛知/尾張
- 業種別カテゴリ
- 製造業
- WEB
- https://sobajima.jp/
- 住所
- 愛知県海部郡大治町西條附田89
- アクセス
- 名鉄津島線七宝駅から徒歩15分
缶は、宝物を託されるもの。その魅力をもっと伝えたい