特定非営利活動法人
せき・まちづくりNPOぶうめらん


高校卒業までの「郷土愛の醸成」「地元企業の認知」がUターンにつながる
私たちはこんな会社です
■Uターンを進める鍵は「郷土愛」「地元企業の認知」
「若者が戻り、住み続けられる街へ」の理念のもと、私たちは2007年から岐阜県関市を拠点に活動しています。
全国的に東京一極集中が進む中、関市でも若者がまちを離れているのが現状です。国勢調査での2015年から2020年の世代別人口増減率を見ると、25〜29歳で男性が-12.5%、女性が-21.5%となっています。
2016年に私たちが行った調査では、若者が関市にUターンした理由のトップ3は「家族(親戚)がいる」「故郷に愛着がある」「家業(家)を継ぐため」でした。他団体の調査でも、出身地への愛着や高校時代までの地元企業の認知度が、Uターン希望につながっているという結果が出ています。こうしたことから、私たちは郷土愛の醸成や地元企業の認知を進めたいと考えて活動しています。
Uターンを促進することは、若者にとっては、一度市外に出ても、いつでも戻ってこられる居場所があるという安心感、そしてそれがあるからこそ挑戦しようという気持ちにつながると思います。また、戻ってくる人が歓迎される、人を大切にするまちになれば、地域の魅力が底上げされ、Iターンの促進にもつながるはずです。
主な事業は「メディア事業」「まちの学校事業」「市民活動センター事業」の3つです。
■関を自慢するときのネタ帳「ぶうめらん」
メディア事業ではこれまで、せき再発見フリーマガジン「ぶうめらん」を2007年から発行してきました。
「関の皆さんが関の自慢をするときのネタ帳に使ってもらいたい」という思いで始めたもので、地元の行事や用水路の特集、関で頑張る人の姿など、地元の人でもなかなか知らないディープな魅力を発信してきました。これを関市外の人にももっと届けたいと、2023年からは公式LINEによる発信に切り替えています。
■高校生や小学生が地元の企業を知る
まちの学校事業は、自分のまち全体をまなび場にして、地元企業の認知や郷土愛醸成を目指す取り組みです。
「関ジモト大学」は、関の高校に通う高校生が、関市および近郊の企業を訪問したり、社会課題に取り組む団体の話を聞いたりしながら地域の課題を探究する場として、毎年夏に開催しているものです。
「高校ぶうめらん」は、高校生が編集部員となって地域の企業や地域で働く人に取材、記事を書いて高校生や地域の人に発信するものです。
冊子として発行していましたが、現在は公式LINEやSNSでの発信にシフトしています。参加する高校生には、地域を知りたい、書くことが好き、アナウンサーを目指しているなどさまざまな動機があり、そのときのスタッフの希望にできるだけ沿う活動を考えています。
また、「子どもミュージアム商店街」の事務支援も行っています。これは、関市の本町通り商店街周辺店舗での仕事体験を通じて、小学生が地元の商店街やその周辺を学ぶイベントです。「関市まちづくり市民会議」での市民の提案から始まったもので、現在では商店街の店舗などによる協同組合せき商連を中心とした実行委員会が運営しています。
7回目となった2024年は、過去最多となる20店舗で仕事体験を行い、小学生180人が参加しました。
高校での地域探究活動の支援も行っています。その一つが、地域の企業と高校生のマッチングです。例えば、中華料理店と高校生とがコラボした商品開発のコーディネーターを務めました。参加した高校生は上記の「関ジモト大学」で、害獣として駆除されたニホンジカがあまり活用されず廃棄されていることを知り、活用法を考えていました。彼らと、フードロスへの取り組みを考えていた中華料理店店主がともに商品開発に取り組み、「鹿っ子ミンチ」を発売したのです。
他にも、寺院や豆腐店などと高校生との活動をコーディネートしました。
また、こうした地域探究活動の授業で使う副読本も作成しています。
■地域課題解決に取り組む団体を支える
市民活動センター事業では、私たちは●年から、市の委託を受け、関市市民活動センターを運営しています。この施設は「中間支援」といって、市民活動を行う団体を支援することを目的としています。市内には貧困や防災、DVなど、さまざまな地域課題に取り組む団体があります。私たちは、例えばパソコンの使い方、アンケートやチラシの作り方などをサポートしたり、地域課題に取り組む人を増やすイベント「おしゃべりカフェ」を行ったりしています。
地域の黒子として、正解がなくても考え続けながら愚直に支援、伴走を続けることで「本物」の支援ができるようになっていくと思います。
私たちはどの事業でも、市民に寄り添い、一緒に地域を盛り上げていくことを大切にしています。
私たちは設立から18年間、関市のこと、まちづくりのことを考え続けてきました。その中で地域の方々とのつながりができ、さまざまなステークホルダーがいます。地域のプロデューサーとして、例えばこの人とこの人をつなぐとこんな化学反応があるのではないかなどと、組み立てを考えていくのが私たちの役割だと考えています。地域に根を張る地元の人自身がまちのことを考えていくべきだという思いで、私たちは活動しています。
私たちが挑戦していることを紹介します
■地域に興味を持った若者が働く場を
これまでの取り組みで、一定の成果が上がってきていると感じています。関高校は県内でも有数の、探究活動がさかんな学校となりました。また関の高校生の中にも、将来は地域に戻って活動したい、活躍したいと考える人が、10年ほど前に比べて増えていると感じています。例えば特産品である洞戸キウイのプロジェクトに関わったことから、そのプロモーションができるように農業を学ぶ大学に進学するなど、地域の活動が本人の興味やキャリアにつながっている例も出てきました。
ただ、実際に関で若者の仕事があるのか、就職した企業がきちんと育成しているのかという点では課題も多いです。
そこで今、関(せき)の人事部(仮)という取り組みを始めようとしています。関市の企業が一緒になって採用や人材育成などに取り組み、若者が輝ける、挑戦できる企業づくりをしていきたいと考えています。
私たちの理念に「若者が戻り」という言葉がありますが、そのためには、関市が魅力的なまちであることが必要だと思います。関市を、まちの人が生き生きと働いていて、若者に胸を張って「また帰ってきてね」「いつでも戻ってこやあ」と言えるまちにしていきたいです。
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企業概要
- 代表者名
- 代表理事 淺野 欽一郎
- 事業内容
- 関市市民活動センターの運営委託、⾼校と地域の連携⽀援、商店街の活性化事業 など
- エリア別カテゴリ
- 岐阜/中濃
- 業種別カテゴリ
- 社会教育、まちづくり/教育、学習支援業
- WEB
- https://vousmelan.com/
- 住所
- 岐阜県関市本町6-24 本町ハウス内
「いつでも戻ってこやあ」と言えるまちをつくる、地域のプロデューサー