新城市雇用創造協議会 - 東海ヒトシゴト図鑑

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新城市
雇用創造協議会

新城市雇用創造協議会

新城の産業の未来を担う人材を、まち全体で育てたい

合同説明会、養成講座、就労体験など多様に積極的に 目標の2.5倍の雇用を創出

私たちはこんな会社です

■市内企業での人材不足が深刻化
愛知県新城市(しんしろし)は愛知県東部に位置する、県内第2位の広さの市です。面積の約8割は森林で、地域資源を活かした農林業や観光業が魅力であるほか、製造業を主要産業としています。

私たちは令和4年度に、厚生労働省の「地域雇用活性化推進事業」の実施地域に採択されて事業を開始しました。構成メンバーは市や各産業団体で、市産業政策課が事務局を務めています。

この事業は、人材不足が深刻化していたり、過疎化が進んでいたりする地域で、地域の特性を活かした雇用やそれを担う人材の維持・確保を目指すものです。
新城市でも、高齢化率が35%を超える中、市内企業の総従業員数は減り続け、このままでは地域の経済を維持するのも難しくなっていく状況です。
特に、企業の将来を担う若い人材は、市内在住でも通勤圏にある豊橋市、豊川市などの、より有名な製造業の企業に就職することも多いです。市内企業の中には、採用を目指して合同説明会に参加しても、自社のブースに人が来ず、課題を感じている企業もありました。

■事業者と求職者のマッチングをはじめ多種、多数のイベントを開催
市では過去に、55歳以上の求職者と事業者のマッチングに取り組んでいたこともありましたが、上記のような状況もあり、私たちは対象求職者を若い世代にまで広げました。
そして「サスティナブルな働き方・暮らし方創出へ!新城市働き方改革プロジェクト」を事業テーマとし、製造、農林、観光、福祉の4分野を重点雇用創出分野として、企業と求職者に向けたさまざまな取り組みを実施してきました。

その一つが、事業者と求職者が集まり、接点を持つことのできる機会をつくるマッチング事業です。
これまで4回開催した、市内事業者の合同説明会「新城しごと展」では、毎回約60名の参加者が集まりました。企業からも「これだけ集客のある事業に参加する機会をもらえてありがたい」という声があがっています。

他にも、「はじめての福祉お仕事説明会」のように分野を絞った合同説明会や、企業の見学会、「森のおしごと体験会」など仕事の体験会、「森のキッコリーナ養成講座」などの連続講座などを開催してきました。さらに、企業で就労体験ができる制度を設け、宿泊費の補助も行っています。



マッチング事業以外にも、事業者、求職者それぞれに向けたセミナーを開催。事業者に向けては、先進的な取り組みをしている他地域の企業の講演、求職者に向けては、ビジネスマナーやWEB関係のスキルなどの講座を開催しています。
また、こうした活動などの情報発信も実施。さらに、セミナーを受講した企業が具体的な取り組みを進める際の伴走支援も行っています。

さまざまな取り組みの結果、協議会設立から2025年度末までの雇用創出目標109人に対し、2025年2月末までに278人という実績を達成しました。
例えば求職者向け林業ツアーを通じて林業に興味を持ち、林業を営む企業に入社した方もいます。

また、多くのセミナーやイベントを開催する中で現状を分析できるようになりました。
例えば農林業や観光は、求職者からの関心が高いです。一方で、農林業では急にフルタイムで働くことにハードルを感じたり、観光ではフルタイムでの雇用が少なかったりして、なかなかマッチングにつながっていないことがわかりました。

■「しんしろの人事部(仮)」をサポート
さらに今年3月には、市内企業数社が集まり、新城市版の「地域の人事部」となる「しんしろの人事部(仮)」の取り組みがスタートしました。現在は市産業政策課が、会合のファシリテーションなどを行っています。
「地域の人事部」とは、地域の企業群が一体となって、関係機関の伴走支援を得ながら、人材の確保や育成、地域でのキャリアステップの構築などを行う取り組みです。

現在参画している企業が中心となる取り組みではありますが、私たちも伴走支援や情報発信を行うほか、参画企業が必要とするセミナーを開催するなど、できることは一緒に取り組みたいと考えています。
また、長期インターンシップや複業・兼業者を増やす取り組みなど、私たちが扱うのが難しいこともあります。しんしろの人事部(仮)ができたことで、より多方面から取り組むことができるのではないかと期待しています。

私たちが挑戦していることを紹介します

■企業が柔軟な働き方の導入、新規事業などを進められるよう伴走支援
令和4年度から始まった厚生労働省の委託事業は、令和6年度末に一旦終了しましたが、令和7年度から再び事業実施地域として採択を受けることを目指しています。

令和7年度からは、企業自身が変わるきっかけづくりにより重点を置きたいと考えています。そのために、伴走支援事業を拡充し、企業の新規事業や、働き方に関する取り組みなどを、ともに進めていきたいです。

地域の中小企業の将来を考えると、主要なターゲットである若者や女性、UIJターンの方々の中でも、主体的に動ける中核人材の確保・育成が必要です。
そのためには、企業の働き方に関する取り組みも重要です。地理的な利便性ではどうしても都市圏に劣りますが、例えばリモートワークや、週1〜2回という働き方を取り入れることで、例えば名古屋圏に住む人が参画することも可能になるかもしれません。
また、同時に複数の仕事に携わるマルチワークという働き方を導入することで、フルタイムでの雇用が難しい業種でも、柔軟な働き方で携わる人を増やすことを目指したいです。
例えば観光業であれば、週のうち数日は地域ガイドを務め、残りは製造業で働くようにすることで、安定した収入を得つつ、求職者の希望に寄り添えるのではないかと考えています。

この伴走支援を行うコーディネーターを、地域おこし協力隊として現在募集中です

■若者をまち全体で育てていきたい
新城在住・出身の若い世代は、市内では製造業の企業が多く、自分のやりたい仕事ができるイメージを持っていない面があるようです。
一方で、「新城愛」の強い若者も多いです。市では2015年から、公募で集まった若者が身近な問題について討論し、予算提案権を持って政策提案も行う「若者議会」を実施。市のことを改めて考える機会があることも、地元への愛着につながっていると思います。
こうした若者のネットワークから、少しでも新城に関わる人が出て来ればと思います。

そして、地元出身者も外から来る人も含めて、10年後に活躍するような若い世代をまち全体で育てていきたいです。私たちが本気で考えないと、この地域に求職者は来てくれないという意気込みを持って、さまざまな取り組みに挑戦していきたいと考えています。

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企業概要

代表者名
会長 権田知宏
事業内容
事業所の魅力向上対策(事業者向け)、あたらしい働き方提案(求職者向け)、新城のあたらしいつながりの促進(事業者・求職者のマッチング事業)
エリア別カテゴリ
愛知東三河
業種別カテゴリ
社会教育、まちづくり
WEB
https://shinshiro-city.note.jp/
住所
愛知県新城市字東入船115番地
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