株式会社
秋山製作所


事業の中心は試作から少量号口へ 時代の変化に対応し、失敗を恐れず挑戦
私たちはこんな会社です
■金属プレス部品の金型設計から製造まで一貫して行う
私たちは金属プレス部品の設計、製作、製造を行っています。トヨタ自動車様に部品を直接納入する企業(Tier1)に部品を納品する、Tier2と呼ばれる立ち位置にあります。
私たちは1979年に創業し、試作を得意としてきました。主に製作してきたのは、自動車のタイヤに直接つながる「アーム」という部品です。これは重要保安部品の一つで、間違いがあったり質が悪いものを開発したりすると、人の命にも関わるものです。
ただ近年は、コンピューター上でシミュレーションを行うソフトの精度が上がってきました。衝突安全実験などを繰り返さなくても、車が開発できるようになっています。試作がまったくなくなるわけではありませんが、分野としては縮小傾向にあります。
そんな中で力を入れているのが少量号口です。号口とは量産品のことです。
トヨタ自動車様には「マルチパスウェイ」という戦略があります。これは、カーボンニュートラルの実現に向けて、電気自動車だけでなく水素エンジン車、ハイブリッド車、エンジン車など多様な選択肢を用意する考え方です。そうなると、1車種にさまざまな駆動力の車が存在することになり、1種類あたりの生産数は、これまでに比べて激減します。これに伴って、生産数が少なくなったプレス部品の生産を、私たちTier2が下支えし、シェアを取り込んでいます。
生産にあたっては、まずはトヨタ自動車様から、ご要望の製品の3Dデータをいただきます。私たちはそれを生産するために、どんな金型を何個用意するかという工程を考えます。そして金型を設計して製造し、その金型を使ってプレスをして製品をつくるのです。こうしたことを自社で一貫して行えるのが、私たちの強みです。
また少量号口では、数時間ごとに生産設備の段取り替えが必要です。私たちはもともと試作を中心としてきたので、社員はほぼ全員が正社員で、ものづくりの急所をとらえています。そうした社員によって、段取り替えの多い中で、少量でも高品質のものを生産できる体制が整っていることも、私たちの強みとなっています。
少量号口を扱い始めたばかりのころは、品質に対する考え方が、試作とは違うことに苦労しました。同じ製品を少量とはいえ量産し続ける必要があり、それも100点のものしか出してはいけません。
そこで私たちは、量産を行っているお客様の会社に社員を出向させていただきました。そこで社員の意識を変え、それを社内に広めてもらったのです。
■失敗してもいいので挑戦を
私たちは「秋山スピリット」として、「スピード」「挑戦」「やり抜く力」「凡事徹底」の4項目を掲げています。試作は短納期のものが多いため、スピードが求められてきました。また凡事徹底とは、当たり前のことを当たり前に徹底的にやるということで、少量号口を始めてから加えました。
そして「挑戦」は特に会長が日頃から口に出して伝えていることです。失敗をしてもいい、失敗すればするほど成功に近づくという考え方を大切にしています。失敗から学ぶことが重要なのです。挑戦して失敗した社員に対して、マイナスの評価をすることもありません。
私たちが挑戦していることを紹介します
■AIやヒューマノイドを導入し、社員を取り残すことなく生き残りをはかる
私たちは2030年に向けた目標として「AS2030」を定めました。この中では、「マルチパスウェイ」を支えていくという考え方や、その具体的な方法を述べています。
私たちとしては、マルチパスウェイ戦略の中で、少量多品種の生産を行って、利益を出すことを目標にしています。そのためには、1製品あたりの単価を抑える必要があります。
その実現に向け、2030年にヒューマノイド(人間型のロボット)で生産することを目標としています。私たちの仕事は、日々段取り替えがあり、多品種を生産するものなので、同じ動きを繰り返すだけのロボットでは対応できません。
今後数年のうちに、AGI(汎用人工知能)を搭載したロボットが登場するのではないかと思っています。それを導入することで、コストは下がるはずです。
この目標に向けたロードマップを敷き、2025年は社員がAIツールに慣れる時期とする一方で、大学の教授とともに実験や研究を行っています。
最近では会議にChatGPTを参加させることで、会議の生産性が上がりました。ロードマップやそれに対するアクションの提案をしてもらえ、調査にも時間がかからなくなっています。
また、notebookLMというサービスを使って、会社の規程や、なかなか社内で浸透しない安全規格などについて、社員がわからないことを答えてくれる仕組みをつくろうとしています。
2030年以降も、会社の仲間を誰も取り残したくないと考えています。現在、社員が行っているのはオペレーター業務が中心ですが、これからは全員が生産技術者になることが必要です。さらに、改善を考えられる提案型の社員となれるよう、どんな教育をしていくといいか議論を始めました。
AIやヒューマノイドの導入で生産性が上がれば、社員の給料を上げながら働く時間を減らせるはずです。社員の幸せを第一に考えながら、技術革新をしていきたいと考えています。
トヨタ自動車様では「すべての人に移動の自由を」を掲げています。私たちの会社だけで社会を変えることは難しいかもしれませんが、トヨタ自動車様の考えを下支えできればと思います。
■アットホームな雰囲気の中、ざっくばらんに経営層と会話
社内にはアットホームな雰囲気が強いです。社員と経営層との間にも壁がなく、ざっくばらんに話ができます。
若い世代との接し方を学べるよう、現在は主任クラスの社員に、1dayインターンの講師を務めてもらっています。社員が慣れてきたら、AI関連の業務も含めて、中長期のインターンも受け入れていきたいです。
また、地域貢献の一環として、小学生の登下校の際に交通安全ボランティア活動を行ったり、喉が渇いた子に水をあげたりしています。
これまで地域社会との接点は少なかったのですが、私たちが本社を置く豊田市竹村地区で規模の大きい会社の一つとして、地域を支える意識が生まれてきました。自分たちのできることから進めていきたいと考えています。
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企業概要
- 代表者名
- 代表取締役会長 秋山章
- 従業員数
- 37名
- 資本金
- 1850万円
- 事業内容
- 試作板金(プレス/組付け)、試作型、ZAS型、少量号口部品、 補給部品(プレス/組付け)、溶接/組付け治具、C/F(試作用)、 プレス金型、溶接治具(号口用)
- 業種
- 製造業
- エリア別カテゴリ
- 愛知/西三河
- 業種別カテゴリ
- 製造業
- WEB
- https://akiyamass.net/
- 住所
- 愛知県豊田市宝町御幸4番地3
AI、ヒューマノイドの導入を推進。時代に先手を打つ技術革新で生産性向上