チャリチャリ
株式会社


地域のさまざまな人と関わりながら、まちづくりの1ピースに
私たちはこんな会社です
■自転車で「移動」を支える
皆さんは自転車に乗れますか? 自転車は現在の日本で、老若男女問わず、海外から来られる方も含めて、大部分の方がその乗り方を知っている乗り物です。
電車は「点から点へ」の移動ですが、自転車は地上での「線」の移動です。移動中にも「ここに花屋さんができたんだ」などと発見があります。また、匂いが嗅げるので、朝には焼きたてのパンの匂い、夕方には焼き鳥屋さんの匂いがしてくることも。電車ではスマートフォンを触って終わる10分が、自転車だと新しい発見があり、風を切って太陽の光を浴びてリフレッシュできる10分になります。
私たちが行っているのは、その自転車を使ったシェアサイクルのサービスです。ミッションは「まちの移動の、つぎの習慣をつくる」。自転車を使って、皆さんの移動を支える仕事をしています。
もともとは福岡でシェアサイクル事業をスタートし、2020年から名古屋でもプロジェクトをスタート。現在は全国9エリアで展開しています。
名古屋市内には350箇所の駐輪ポートがあります。利用するときは、スマートフォンのアプリから自転車についているQRコードを読み取って鍵を開け、別のポートまで移動します。普通自転車なら1分7円、電動アシストなら1分17円です。
シェアサイクルを本格導入している都市は、2015年度には全国で77都市でしたが、2024年3月末には349都市にまで増えました。
これにはさまざまな理由が考えられます。スマートフォンの普及や、QRコードなどの技術革新。若者の「車離れ」。SDGsの考え方が広がり、エコな移動が注目されていること。そして、コロナ禍でリモートワークが広まり、同じ時間の一斉移動から、それぞれの人の予定に合わせて移動がパーソナライズされたことも、シェアサイクルの拡大につながっています。
■まちづくりを進めるパーツの一つに
私たちは、チャリチャリがまちの人に愛されることを目指し、地域との連携も行っています。
例えば、地域のまちづくり団体の方とお話しし、まちづくりの方針を踏まえて新たな駐輪ポートの位置を検討することもあります。
他にも地域の商店、金融機関、観光に携わる方、商工会議所、交通事業者などの方々とも関わっています。
私たちが行っているのは、普通自転車なら1分7円という小さなビジネスではありますが、実は世の中で起きていることや、社会課題とつながっているものでもあり、まちづくりに活かせる可能性があります。
例えば、名古屋駅から歩いて15分ほど、地下鉄で一駅くらいのところまで行って戻ってくるようなニーズは少なくありません。名古屋はまちなかに伝統的な産業、例えばお酢やお酒の醸造や焼き物などが今も残っています。明治以降の歴史、産業史がまちなかに息づいているのです。
また、今後リニア中央新幹線の開通などでまちがさらに変わっていくのに合わせて、MaaS(個々の移動ニーズに対応して、複数の交通機関やサービスの予約、決済等を一括して行うサービス)をさらに考える必要もあります。
上記のような「情緒的価値」だけでなく、私たちのサービスには「機能的価値」もあります。
例えば、自転車の位置のビッグデータは、事故を防ぐ道路づくりや観光施策に生かせる可能性があります。
また、現在は自転車との通信にGPSを使っていますが、今後、より高精度な衛星測位システムを使うことができるようになれば、より正確なデータが得られます。
「機能的価値」「情緒的価値」の両方を高める中で、私たちのサービスはさまざまなことに応用、貢献することができるのです。
私たちは地域の中で、まちづくりを進めるパーツの一つでありたいです。
名古屋の人がもっとまちのことを知って、もっと好きになってもらい、それを人に伝えて、さまざまな人とつながるきっかけに私たちがなれればと思います。
■根拠と熱意を持った設置交渉で、まちの人と信頼関係を築く
今力を入れているのは、駐輪ポートを、本当の意味で使いやすい場所につくることです。
具体的には「交通結節点」と呼ばれる、バスと電車など複数の交通手段の乗り換えが行われる場所や、人の移動の始点・終点となるような場所です。そこに20台くらいの大きいポートを設置できれば、いつ行っても乗れる、返せるという安心感が生まれます。
設置場所は公共の土地の場合も、民間の土地の場合もあります。
民間の土地の場合、名古屋のまちなかでは、所有者がそこに住んでいたり、先祖代々受け継いで大切にしていたりすることも多くあります。設置の交渉には、根拠と熱意をもって臨み、相手との信頼関係を築くことが大切です。
まちなかでは、若いまちづくりの担い手は少なく、私たちに期待してもらえることもあります。どうしたら相手に応援してもらえるか考えながら、交渉にあたっています。
また、所有者・使用者が企業の場合、相手の事業を理解し、私たちが貢献できることを考えて提案するという、コンサルティングに近いことも行う必要があります。
最近では、ある企業の名古屋エリアの店舗に順次、駐輪ポートを設置することが決まりました。デリバリーに力を入れたいというその企業の方針をつかみ、その手段に私たちが貢献できるという提案が、この実現につながりました。
私たちが挑戦していることを紹介します
■どこにでもポートがあり、頭を使わなくても利用できるように
駐輪ポートの数は以前より増えていますが、まだ十分ではありません。理想は、車社会が当たり前の地域があるように、都市部での移動の当たり前として「自転車」が選ばれるようになることです。比較検討して自転車を選ぶのではなく、「とりあえず自転車にしようかな」と当然のように選択肢にあがってくることを目指しています。そのためには、どこにでもポートがある、乗るポートさえ見つければ目的地にも当たり前のようにポートがある状況が求められます。
■「移動」に新しい価値を
私たちの仕事には、できあがった形があるわけではありません。新規事業のようにゼロから進められる力や、課題解決力が求められます。それに加え、例えば自転車に関する経験や興味など、何か惹きつけられるもののある人と一緒に働けたらうれしいです。
また、まちなかで若い人が貴重な状況の中で、まちの人に関心を持って共感できる人、いい意味でおせっかいで、地域の取り組みと向き合うことのできる人だといいと思います。
私たちがまちのすみずみまで人をお連れすることができ、人がもっと活発に移動するようになれば、ビジネスなどさまざまな活動が新しく始まったり、より進んだりすると思います。私たちは、それを加速させるお手伝いをしたいです。「移動」を通じて、新しい価値を届けたいと考えています。
TAKE ACTION
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企業概要
- 代表者名
- 代表取締役社長 家本賢太郎
- 資本金
- 7,520 万円
- 事業内容
- シェアサイクルサービス「チャリチャリ」の提供
- エリア別カテゴリ
- 愛知/名古屋
- 業種別カテゴリ
- サービス・レジャー
- WEB
- https://charichari.co.jp/
- 住所
- 愛知県名古屋市中村区名駅 2-42-6(名古屋オフィス)
1分7円の「シェアサイクル」が、時代の動きや社会課題解決につながる