株式会社スマイルバトン - 東海ヒトシゴト図鑑

company

株式会社
スマイルバトン

株式会社スマイルバトン

今も未来も期待できる社会に 今苦しむ子どもに居場所を、未来を動かす先生を元気に

公立学校と同等の経済的負担で通えるオルタナティブスクールを開校

私たちはこんな会社です

■子どもが笑顔になれる社会は、まず大人がご機嫌でないと
私たちの「スマイルバトン」という社名には、「子どもたちが受け取って思わず笑顔になる社会」をつくろうとする思いが込められています。それは「いつからでも、なりたい自分になれる」社会だと考えています。私たちのミッション「いい転機、つくろう。」にも、この考えが表現されています。

例えば、令和6年の小中高生の自殺者数は529人で、近年増加が続いています。こうしたことは子どもたちに原因があるのではなく、社会や大人の「子ども観」や制度設計、環境などに大きく影響を受けているはずです。中長期的に子どもが誇れる社会に必要なことは、大人がまずご機嫌であることだと思っています。自分が幸せでご機嫌であることで、誰かに優しくして、誰かのために自分を使おうという気持ちになるはずです。そうでないと寛容さが失われ、「子どもはこうあるべき」という見方が強くなると思います。

■「先生の学校」で先生たちをつなぎ、「当たり前」を更新
上記のような考えから、子どもたちのセカンドプレイスである学校で働き、子どもたちに影響を与える存在である先生をエンパワーメントすることで、子どもを元気にしたいと取り組んでいる事業が、教育メディアコミュニティ「先生の学校」です。

メディアとしては、国内外の教育現場や先生の取り組みを取材し、記事や動画で発信。年3回、記事をまとめた雑誌「HOPE」の発行もしています。

また、イベントやゼミ活動によって、会員の先生たちがつながるコミュニティを構築しています。

先生たちは情報共有の機会が少なく、素晴らしい取り組みも学校外へ発信されていないことがあります。私たちが情報共有のハブになることで、自分の悩みを解決している事例に出会うなど、先生たちの課題解決にもなると考えています。また、先生は孤立化しやすい職業でもあります。全国に散らばる、思いや志を持つ先生たちをつなげていきたいです。

コンテンツを制作する上では、現場に立つ、本当に思いを持っている人たちにきちんと光を当てることを柱の一つとしています。また、具体的なやり方に興味を持つ人は多いですが、それだけでなく「なぜやるのか」を必ず取り上げるようにしています。
また、雑誌や動画の一部は、会員の先生たちと協働で制作しています。変化するときやよりよくなるときに必要なのは「当たり前」の更新だと思います。先生が作り手になったり、インタビュー原稿を制作したりすることは、その更新の機会でもあるのです。

私たちは売り上げや会員登録数を事業の指標とはしていません。「先生の学校」という環境に触れたことで会員の方々にどんな変化があったか、半年に1回アセスメントを行っています。これまでに「子どもへの声かけが変わった」「いかに自分が、頭髪やスカートの長さに気を取られて、子どもたちの状態に目を向けられていないかがわかった」「勇気を振り絞って隣の先生に話しかけ、助けてと言ってみた」などの声がありました。小さな変化の種がたくさん生まれてきていることを感じています。

私たちが挑戦していることを紹介します

■不登校の子どものエネルギーが出せる場を、公立学校と同等の経済的負担で
私たちは2024年10月に、株式会社に加えて「NPO法人スマイルバトン」を立ち上げ、2025年4月に岐阜県岐阜市でオルタナティブスクール「学藝の森CoE」を開校しました。

私たちは子どもたちの未来に影響を与える先生たちに向けた事業を行う中で、「今」苦しむ子どもたちの現状を知るようになりました。
例えば不登校の小中学生は、令和5年度には全国に約34万6千人以上います。そのうち約7割の子どもたちが、普段自宅で過ごしているのが現状です。中には自宅で過ごしたい子もいますが、外へ行きたくても行く場所のない子もいます。
そうした環境に大きな違和感を覚えました。エネルギーあふれる子どもたちの力を自宅で眠らせておくのは、本人や家族にとっても苦しいし、社会にとっても大事な人的資本の喪失だと思ったのです。「今」苦しむ子どもたちに、できることをやっていこうと考えました。

不登校の子どもたちの行く場所がない理由の一つは、特に小学生では、公立の学校以外で学ぶ選択肢が少ないこと。もう一つは、私立小学校やフリースクールなど公立学校以外を選んだ場合の経済的負担が大きいことです。
そこで私たちは、公立の学校と同じくらいの経済的負担で通える、第3の場をつくりたいと考えました。CoEは公立の学校と同等の、年間約15万円で通うことができます。

CoEは社会貢献性の高い事業を継続させていくモデルづくりに挑戦しています。具体的には、CoEが開いていない時間帯にその場所を別の事業で活用し、余剰利益をCoEの運営にあてるのです。2025年4月から民間学童保育として放課後プロジェクトスクール『PARK』をスタートさせました。今後は学び直し専門の個別支援塾も始める予定です。
不登校の子どもたちへの支援は、中長期的な人的投資とも言えます。それに取り組む企業や団体に私たちのリソースを還元し、全国にCoEの仕組みを活用した場所を増やしていきたいです。

子どもたちの笑顔を見ると、開校してよかったと思います。
ある小学生の女の子は、以前は23時を過ぎても眠れなくて苦しかったけれど、CoEに通い始めてからは21時に眠れるようになってうれしいと話してくれました。その子のお母さんからは、以前は夕方に家族が帰宅するとその子が怒って家族に当たり散らしていたけれど、CoEに通いはじめて1週間ほどで怒りがかなり減り、家族全員安心していると聞きました。
不登校の子たちはこれまで、対立の中で社会性を育む経験がほとんどありませんでした。CoEでもけんかやトラブルは多いですが、対立は大歓迎、最初は解決できなくて当たり前です。解決する練習を繰り返す中で、子どもの変化を感じているお母さんが多いようです。

■不登校の子どもに付き添う母親が働ける場を
開校し、不登校の子どもたちと接してわかったのは、傷ついた経験もあるため不安が消えず、保護者の付き添いが必要な子が多いことです。特に低学年には、CoEが安全な場所だとある程度分かってきても、付き添いを必要とする子が多いです。
付き添う保護者に話を聞くと、「家計が苦しいからこの時間に働けたらいい」「本当は自分にもやりたいことがある」という声が上がりました。不登校の問題が、保護者、特にお母さんのキャリア喪失という問題も副次的に引き起こしているのです。

この課題に対し、付き添っている時間に働ける仕組みをつくることができれば、お母さんも安心して付き添えるのではないかと考えました。
そこで、NPO法人G-netと協力して「東ヒト広報室」という事業をスタートさせようとしています。これは、私たちが地域の企業の広報を請け負い、お母さんたちがその仕事を請け負うことで、子どもたちのそばで働くことができるようにするものです。
お母さんたちは社会との接点がなくなっている状態なので、この地域に素晴らしい企業があることを知るだけでも、希望になると思います。将来的には、お母さんたちがこの事業で経験を積み、付き添いが必要なくなったときに働く場所を紹介することにもなればと期待しています。

教育に関することは未来志向で話すことが多いですが、「今」以上に尊いことはないはずです。今も未来も期待できる社会づくりに貢献し続けていきたいと考えています。

TAKE ACTION

現在この企業が
受け付けているアクションはこちら

  • ラフに参加できるイベント
  • 会社見学・説明会
  • 先輩社員面談
  • 短期インターン
  • 長期インターン
  • 新卒採用
  • 中途採用
  • アルバイト
  • 兼業・リモート採用
  • 企業/学校の先生等からのお問い合わせ

企業概要

代表者名
代表取締役 三原菜央
資本金
1,000万円
事業内容
教育メディアコミュニティ運営、出版、イベント・講座等運営、放課後プロジェクトスクール運営など
業種
教育
エリア別カテゴリ
岐阜岐阜地域
業種別カテゴリ
社会教育、まちづくり教育、学習支援業
WEB
https://smilebaton.co.jp/
住所
岐阜市福光東2丁目7-12サンライズ北野2階
  • 意外とスゴイ 業界シェアの高い企業特集
  • 意外とみてる!あの商品を作っている企業特集