2024年10月03日(木)
失敗しないインターンシップの選び方!決まらない時の対処法まで
2024年10月03日(木)
皆さんは「インターンシップやった方がいいよ」と言われたことはありませんか?
「確かにやった方がいいかもしれない」と思っても、何から始めたらいいか分からなくて、つい後回しにしてしまっているかもしれません。
インターンシップについてよく知らないと、「大変そう」「なんか怖い」というイメージばかりふくらんでしまうのも無理ないことです。
そこで今回は、インターンシップを期間の長さで分けて、その内容や、どんな目的を持つ人に向いているのかを紹介します。
インターンの「目的」? ちゃんと考えたことがない……という人も、さまざまな例を見る中で、自分がなぜインターンシップが気になったのか、何を得たいのかが見えてくるはずです。
インターンシップについて知ることで、自分の思いをより明確にして、納得できるキャリアに向けて一歩踏み出してみましょう。
インターンシップとは?
もともとインターンシップは「学生が在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験を行うこと」とされています。
現在では、日数や内容などいくつかの要件に当てはまるものを「インターンシップ」と呼ぶという省庁や産学の合意があるのですが、実際には、それ以外のさまざまなプログラムも「インターンシップ」という名前で実施されています。
また「インターンシップ」以外にも「オープンカンパニー」「仕事体験」「セミナー」「ワークショップ」「現場密着」「実践型」など、多様なタイトルのプログラムがあり、内容もさまざま。プログラムの名称から内容を判断するのが難しいのが現状です。
そんな中私たちは、インターンシップを期間の長さで分類し、自分にあったインターンシップを探すことをおすすめしています。
私たちが長年にわたって、学生や若者のキャリア支援と、企業支援の両面からインターンシップに関わり、インターンシップのプログラムを一緒に考えたりもする中で、インターンシップの期間の長さによって、盛り込める要素に限界があることがわかってきたのです。
インターンシップの分類をまとめたのが次の表です。
以下に詳しく説明します。
①インターンシップの期間が「1日間」
内容:
・会社説明
・ワークショップ形式での業務体験(60分程度)
・社員インタビュー など
会社側から情報提供される時間が長いですが、ワークショップなど学生が話す場面もあることが多いです。
ワークショップは、自己分析や、キャリア観を深めることなどがテーマとなる場合もあります。
どんな人に合っているか:
・志望する業界・会社・職種が決まっていないので、さまざまな業界・会社を知りたい
・就活軸を見つけたい
・関心のある業界・会社・職種についてよりよく知りたい
さまざまな業界・会社を短時間ではありますが幅広く見聞きすることができるので、社会への理解を深められます。
②インターンシップの期間が「5日間」
内容:
・会社説明
・社内見学
・社員インタビュー
・業務体験・課題提案型のワークショップ
1日間のものに比べ、社内見学や社員インタビューなどで、さまざまな部署・職種の仕事内容を知ることができます。
またワークショップでは、実際に会社で取り組んでいる課題についてグループで考え、社員に発表・プレゼンをする機会を設けていることが多いです。
どんな人に合っているか:
・関心のある業界・会社・職種についてよりよく知り、興味が持てるか考えたい
・関心のある業界・会社・職種について、想像と現実のギャップがどれくらいあるか知りたい
関心のある業界・企業が少し絞れてきたら、1日間よりも長い期間のプログラムに参加することで、より理解を深めることができます。また、早期選考の案内をもらえる可能性も。選考に一歩近づくチャンスもあります。
③ インターンシップの期間が「2週間」
内容:
・会社説明
・社内見学
・1〜3職種の業務体験
・課題提案型のワークショップ
5日間のものに比べ、部署での業務体験の時間が長くなり、ワークショップではその体験を生かしながら考えます。
社員と接する時間が長くなるため、社内の雰囲気など、説明を聞くだけではわからないことも見えやすくなります。
どんな目的を持つ人に合っているか:
・関心のある会社・職種について、自分がどれほど関心・適性があるのか知りたい
・その会社のリアルな雰囲気、社員同士の関係などについて知りたい
・社会の中でなにかしらの経験を積みたい
2週間にわたって、業務体験をしながらその会社の取り組む課題について考え、プレゼンまでやり切ることは一つの経験になります。
④インターンシップの期間が「3週間〜半年間」
内容:
・広報・リサーチなどプロジェクトベースの業務経験
①〜③のプログラムでは、参加者は会社を見学し、そこで勉強するという「外部からのお客様」の立場です。
一方④の場合は、会社の一員として働く、業務推進の担い手となります。先輩社員から教わりながら、会社の実際の業務の一部を担当するのです。
どんな人に合っているか:
・実際の業務に携わる中で成長したい
・ガクチカをつくりたい
・関心のある会社・職種について、自分がどれほど関心・適性があるのか知りたい
社員の一員として扱われるという初めての経験の中で、自分が動いた結果を見て、またアドバイスを受けて修正を重ねる中で、これまでできなかったことができるようになるはずです。
インターンシップの選び方
「インターンシップとは?」でも述べたとおり、「インターンシップ」の募集タイトルはさまざまです。
そして、内容をよく確認しようとしても、募集時にはプログラムの詳細が公表されていないこともあります。
そんなときに、選ぶ手がかりになるのが実施期間です。
期間がわかれば、上記の表を参考に、プログラムの内容を推測することができます。
名称に惑わされず、プログラムの期間や内容をチェックして、自分に合うものを選びましょう。
失敗しないインターンシップの選び方!
私たちがおすすめするインターンシップの選び方は、「自分の目的に合わせて選ぶ」です。
インターンシップを選ぶときには、自分がインターンシップを行う目的を明確に持っておくことが大切です。
「目的ってそこまで考えていない」と思う人も多いかもしれませんが、そこで尻込みする必要はありません。まずは「なぜインターンシップをやった方がいいと思うのか」「インターンシップで何を得たいか」と考えてみてください。
目的に合わせたインターンシップの選び方の例をご紹介します。
例1:Aさん(大学2年生)「インターンシップを通して、自分を成長させたい」
おすすめの選び方:
Aさんにおすすめするのは、3週間以上のインターンシップです。ここでは、会社の一員として業務を推進させることが求められます。
初めて挑戦することも多く、これまで考えの及ばなかったところまで考えられるようになる感覚が得られるでしょう。
2週間のインターンシップの場合、経験できるのは「業務体験」までです。
課題解決のグループワークやプレゼンなどもあり、充実感を覚えることはできるでしょう。ただ、実際には2週間という期間では「何かしらの経験が積める」程度にとどまります。大きく自分を変え成長させるところまで到達するのは難しいでしょう。
まだ2年生なので授業数が多く、学業との両立が心配になるかもしれません。
その場合、長期休暇中に参加できるプログラムを選ぶのも一つの方法です。
また、週10時間など、学業との両立もできる頻度で参加できるプログラムもあるので、それを選ぶのもいいでしょう。
例2:Bさん(大学3年生)「気になっている企業がある。志望度を考える上で、自分は社員同士の関係性を重視しているので、それを知りたい」
おすすめの選び方:
社員同士の関係や、会社の雰囲気を自分の目で確かめたい場合、社員と接する時間が長いほうが、知る機会が多くあります。
5日間のインターンシップだと、業務の説明など、会社からの一方向的なコミュニケーションの時間がどうしても長くなります。2週間のプログラムもあるなら、そちらを選ぶことをおすすめします。
実施期間を問わず、インターンシップは選考に向けたアピールの場にもなります。
規模の大きくない企業では、人事の社員がインターンシップに参加した全員のことを選考時まで覚えていることも。次につなげる意識を持って参加できるといいですね。
決まらないときの対処法
「自分の目的に合わせてインターンシップを選ぼう」ということで、ここまでにさまざまな目的の例を挙げてきました。
インターンシップを行う目的をこれまであまり考えていなかった人も、自分の気持ちに近いものを見つけられたでしょうか?
まだぴんと来ていない人は、次のことを考えてみてください。
・なぜ「インターンシップをやった方がいいのかな」と思うのか
・「インターンシップをやった方がいい」と言っている人は、なぜそう言っているのか
・インターンシップで何を得たいか
「目的」というと仰々しいですが、こうしたことを言語化することも、自分に合ったインターンシップを選ぶ手がかりになります。
それでも「何のためにインターンシップをするのだろう」ともやもやしている人は、東海ヒトシゴト図鑑のコーディネーターと無料の面談をしてみませんか。
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まとめ:「インターンシップに参加した方がいいのかな?」と思ったら
・自分がインターンシップを行う目的、インターンシップを通して得たいことを考える
・インターンシップの名前ではなく、期間や内容をよく見て、自分の目的を達成できそうなものを選ぶ
・内容が詳しく公表されていないときは、このページを参考に、期間から内容を推測する
ちなみに、採用活動/就職活動が早期化していると言われる近年ですが、会社によってはインターンシップへの参加者を対象に早期選考を進めていることもあるようです。積極的にアクションし、自分の選択肢を増やすことができるといいですね。
納得感あるキャリアに向けて一歩踏み出せるよう、応援しています。
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