生活を支えるさまざまな商品を作っている企業って、実はすごく身近にあったりすること、知っていますか?今回は東海地方の中で「意外と見ているあの商品を作っている企業」を2社ご紹介します。それぞれの企業が属するディープな業界もあわせて覗いてみましょう。
■東海地域でおなじみ、あのチェーン店を設計・施工
「今日はゆっくり和食が食べたい」「祖父母も一緒に外食したい」。そんなシーンで、特に東海地域では「和食麺処サガミ」(以下サガミ)を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。サガミは名古屋市に本社があり、東海地域を中心に全国、海外にも出店している、人気の和食麺類レストランチェーンです。
その建物を手掛けているのが、岐阜県高山市を拠点とする、飛騨五木グループの工務店です。飛騨五木では1987年からサガミの店舗を手掛け始め、これまで全国に約70店舗を新築してきました。現在は、店舗リニューアル工事の設計・施工を担当しています。
東海地域でおなじみ「和食麺処サガミ」
■高山の木材・大工が全国へ。地域に貢献
店舗に使用する木材は飛騨高山産のもの。自社で伐採したり、原木市場で買い付けたりした選りすぐりの木材です。また、施工する大工は高山から現地に赴いています。奈良時代から活躍した「飛騨の匠」の流れを汲む、原木や製材の知識を持つ職人が、木材の加工から組み立てまで一貫して行っています。
こうした木材と伝統の高い技術力により、木のぬくもりを感じる店舗をつくることで、サガミの落ち着く、心地よい雰囲気、ブランドづくりに貢献しています。同時に、地域の経済や伝統技術の継承に貢献し、地域産材を用いた空間や伝統技術の魅力を発信しているのです。
いつも見ている店内、実は飛騨高山の木材でできている
飛騨五木グループでは幅広い事業を手掛けていますが、どの事業でも、飛騨高山をはじめ全国各地で採れる木材を通して、その産地や、木材を活用する地域に貢献することができます。そのやりがいを感じられることが、この会社で働く魅力の一つです。
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■ケーキやお肉…美味しい物のそばにある「保冷剤」
普段何気なく接している「保冷剤」について、どれだけの事をご存知でしょうか。素材は?安全性は?どんな会社が作ってるの?など、考えてみると謎ですよね。
保冷剤は口に入る物と密接な関係があることから安全性が高い原料を使用し、JIS規格に準拠した規格の下で生産管理を行っています。東海地方には「これ、見たことある!」と膝を叩きたくなる「あの」保冷剤を製造している「三重化学工業株式会社」があります。
■得意なのは「守るもん」でも考え方はアグレッシブ
三重化学工業の得意技は「守るもん」の開発です。例の保冷剤以外にも、作業用手袋・防寒手袋の「ミエローブ」や、頭や身体を冷やす「保冷具」などを製造。1956年の創業以来培ってきたノウハウを活かし、2017年には医療機器ブランド「メディアン」を立ち上げ、次のステージへ挑戦しています。
多様な人材が集うコ・クリエーションの場「ミエラボ」
基本的には「守るもん」を作っていますが、新しいことには「攻め」ています。多様な人材が面白い製品・アイデアを創っていくコ・クリエーションの場「ミエラボ」を創設するなど、未来へ投資する姿勢は「攻め」以外の何物でもありません。ユーザーの目につく仕事でありながらも、貪欲に新しい可能性へ挑戦していく仕事でもあり、両方の経験を味わえるのが魅力です。
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さて、今回の特集は以上です。社会に貢献したい!と考えている人の中には、どんな仕事だと社会貢献になるのか分からないという人も多いのではないでしょうか?今回ご紹介したように、私たちの生活をメーカーとして支える企業も社会に貢献する会社のひとつです。
今回の特集で紹介した企業は全て「企業図鑑」で詳しく紹介しています!気になる方は下記からご覧ください。次回の更新は1月。是非チェックしてくださいね!