意外とスゴイ業界シェアの高い企業特集

見慣れない企業でも、その界隈ではトップクラスの企業が実は身近にいたりすること知っていますか？今回は東海地方の中で「意外とスゴイ！業界シェアの高い企業」を3社ご紹介します。それぞれの企業が属するディープな業界も合わせて覗いてみましょう。
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■枡、使ってマス？
奈良時代より1300年にも渡って使われてきた計量器「枡」。かつては日常生活に欠かせないものでしたが、今では量りとしての需要はほぼなく、酒器や節分の際に用いられるその需要も限られます。岐阜県大垣市は、東濃ヒノキや木曽ヒノキなど、枡の生産に適した材料の入手が容易なことから、枡の生産が全国で約80％のシェアを誇ります。その生産を維持し、伝統工芸品としての側面もある「枡」を後世に伝えていくために、常識にとらわれない商品開発を続けているのが「大橋量器」なんです。

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従来の枡の形すら変革の対象に

■頭打ちの枡業界の中でも右肩上がりの秘密は
創業から約70年の老舗となる大橋量器。お酒を入れる、モノを測るなど伝統的な使い方に留まらず、インテリアや雑貨としての可能性を追求するなど、新しい事にチャレンジする姿勢が特徴的です。その結果、グッドデザイン賞を受賞するなどアイデアが結実。枡の使い方の延長線では無く、枡の持つ良さを内装材に転用するなど、ただ「作る」に留まらないクリエイティブな発想で業績を伸ばしています。歴史ある枡業界の中で、新入社員をプロジェクトに任せるなどチャレンジを続ける大橋量器。「自分の企画したものを世に出したい！」という方におススメです。

徹底的に枡を考え、多様な展開に繋げる

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NNext Action! 企業図鑑はページ下部より

■「おうち需要」の高まりで活気づく入浴剤市場
コロナ禍を経て注目される「おうち時間」の使い方。特にリラックスやリフレッシュ効果に期待が出来る入浴剤はまさに「アツい」市場となっています。2021年の前年比+6％（※1）となるなど、入浴剤市場は注目度の高い業界です。そんな中で唯一無二の入浴剤作りを続けているのが、岐阜県加茂郡にある「ヤングビーナス薬品工業株式会社（以下、ヤングビーナス）」。創業から一貫して入浴を通した健康づくりの提案をしています。※１　週刊粧業調べ

「あ、これいい入浴剤だ」と分かる存在感

ヤングビーナスの最大の特徴は、薬湯として根付く大分県の名湯「別府温泉」の湯の華を精製し、そのエキスを配合した入浴剤。別府温泉の湯の花を使用した製品はここだけでしか作られておらず、非常に珍しい商品です。

元々ヤングビーナスはこの入浴剤の商品名でしたが、現代のニーズに合わせてリブランディングをし「湯躍」と名を改めました。リブランディングも含め、ECサイトも活用するなど時代にアジャスト適応する姿勢は同社の「幸せにやりがいを持って働けるような会社づくり」という経営理念にも現れています。また、インターン生と「溶けない・遊んで楽しめる入浴剤」を開発し、メディアにも取り上げられた実績があります。柔軟で懐が深い所も魅力の一つです。

日本人のDNAに刻まれている「入浴」を武器に、人生100年時代というフィールドで活躍するのも面白そうですね。

長年の実績に裏打ちされた品質も武器の一つ

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■「デザイン研磨」ご存知ですか？

「デザイン研磨」とは、金属・樹脂板を研磨して模様をつける技術のことです。独特の光沢によって、光が当たる方向によって見え方が変わり、製品の表面に動きをもたらします。製品に高級感を与えるワンポイントです。このデザイン研磨加工一筋50年の美光技研。菓子缶、カメラ、人気ゲーム機の裏面、自動車内装、テーマパークの天井、高級ブランド店舗……同社が研磨した素材は幅広い分野で使われています。

研磨した素材が使われている商品

■模様の数が国内トップクラス

デザイン研磨を得意とする企業は全国でも数少ないです。その中でも美光技研は、高い技術力を生かし、ヘアライン加工、スピン加工などの幅広い模様をつけることが可能です。その数は現在約100種類と国内トップクラス！　競合相手といえば海外の企業なのだとか。「こんな模様を表現したい」と、商品のプロダクトデザイナーが同社を探し出して依頼してくることもあるそうです。その加工現場では、世代交代が進んでいます。次世代育成のため、時代の流れや働き方の変化に対応できる、人事評価制度を通じたチームづくりにも取り組んでいます。