杉浦味淋
株式会社


2024年フリーランスパートナーシップアワード大賞受賞
私たちはこんな会社です
■肥沃な土地、三河平野で「三河みりん」を製造
気候風土、上質な水の環境が整い、米、麦、大豆などの穀類がたくさん作られる三河平野。特に碧南市は海に面し、海上輸送が便利なため、江戸時代からみりんをはじめとした醸造産業が発展しました。大正13年、杉浦定次郎が現在の地で杉浦味淋を個人創業しました。昔ながらの手造りでゆっくり時間をかけ、「もち米」「米こうじ」「米焼酎」の3つの原料のみで純米本みりんを製造しています。
2代目の杉浦正彦の時代は高度経済成長期で、「いかに安く売るか」が鍵でした。杉浦味淋でもコストの低い大衆向けの製品を大量生産していましたが、大手メーカーとの競合に苦しみました。近隣のみりん屋が次々と倒産していく中、杉浦味淋でも生き残るために会社の方向性を変える必要性が問われていました。この経営危機を救ったのが、「愛櫻」の復刻です。
■三年熟成みりん「愛櫻」の復刻
平成15年、3代目の杉浦嘉信が経営を引き継ぎました。初代創業者であるおじいさんが残したレシピを見つけ、三年熟成みりん「愛櫻」の復刻を遂げました。誰からも愛される櫻のような製品を、と創業者定次郎が命名したものでした。「おじいさんの想いのこもった愛櫻の看板だけは何がなんでも俺が守ってやる」との想いで、昔ながらのみりん造りを再開しました。
中でも「半年もろみ」にこだわっており、通常もろみを3ヶ月熟成させるところ、杉浦味淋では6ヶ月の熟成期間をとります。春から秋にかけて熟成させることで、寒暖の差により酵素が活性化し、最終製品にした時に甘みとうまみの深さが変わります。そして、絞られたあとさらに3年熟成されることで、色が黒くなり、味も濃くなります。無加糖で甘みが出るのが「愛櫻」の強みで、自然の恩恵を受けて製造するのが杉浦嘉信の楽しみです。大手メーカーのみりんとは違った良さがあり、オンライン販売を中心に全国で親しまれています。
私たちが挑戦していることを紹介します
こだわりの純米本みりんを使用し、さまざまな新商品を発売しています。コロナ禍の2020年には「ふるさと兼業」プロジェクトを通して兼業者の方々に参画していただき、グラノーラとドレッシングを開発。12人の方がプロジェクトに応募してくださり、最終的に「野菜ソムリエプロ」の資格を持つ料理研究家の女性と、マーケティングの経験豊富な女性、2名の兼業者を採用しました。
コロナ禍には売上が半分程度に低下してしまいましたが、料理研究家による支援は厚いものでした。SNSを通してみりんを使ったレシピを発信し、料理家を中心に「愛櫻ファン」を獲得していきました。ファンコミュニティの形成がきっかけとなり、オンラインイベントで作り手と直接対話できる機会も設けられています。みりんは和食の調味料であるという固定観念を揺さぶり、新しい分野に挑戦。「まずはやってみよう」という杉浦嘉信の柔軟な考えが兼業者のお二方のモチベーションにつながりました。そして、2024年にはフリーランスパートナーシップアワード大賞(主催:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会)を受賞しました。
現在、海外からの問い合わせが増えており、ホームページの英語版を開設しました。世界に向けて「愛櫻」を発信していくことが次のステップです。
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企業概要
- 代表者名
- 杉浦嘉信
- 従業員数
- 6名
- 資本金
- 1000万円
- 事業内容
- 酒類調味料・その他調味料製造販売
- 業種
- 食品製造業
- エリア別カテゴリ
- 愛知/西三河
- 業種別カテゴリ
- 製造業/食品製造業
- WEB
- https://www.mirinya.com/
- 住所
- 愛知県碧南市弥生町4-9
自分の原点は自分で守る。100年前の製法で三年熟成みりん「愛櫻」を製造