NPO法人コラボキャンパス - 東海ヒトシゴト図鑑

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コラボキャンパス

NPO法人コラボキャンパス

子どものまち「マーブルタウン」を軸に、若者が挑戦と失敗のできる場づくり

若者のニーズに合わせて、プロジェクトを個別にコーディネート

私たちはこんな会社です

■子どものまちでやりたい仕事をする子どもたちは、楽しくて仕方がない
ある子はアナウンサーになり、放送局から会場に向けてアナウンス。ある子は警察官になって、けんかする子を逮捕する。ある子は折り紙で置き物を作り、自分のお店をオープン……。
これは、私たちのメイン事業「マーブルタウン」での光景です。マーブルタウンは「子どものまち」。1日から数日の開催期間中に、小学生が自分たちのまちをつくりあげていきます。

職業体験と違うのは、まちの通貨があり、経済の教育にもなっている点です。働くと給料がもらえて、その10%は納税します。起業し、開店するときには役場に出店料を納め、商品の材料を問屋で調達。税金を何に使い、どんなまちにするのか決める国王は、選挙で選ばれます。

親は立ち入り禁止。大人の視線を意識して普段はやらないことに挑戦する子もいます。将来映画監督になりたいという子は、段ボールで映画館をつくり、チケットを売って、自分で撮影したテープを上映しました。この子は後に、本当に映画配給会社に入社したのです。
4年生から国王選挙に立候補し続け、6年生になって当選した子もいます。子どもたちはマーブルタウンの擬似社会の中で、楽しみながらさまざまな役割を知り、開拓していきます。

マーブルタウンは、愛知県岡崎市の岡崎青年会議所のメンバーが最初に企画しました。地域のシンクタンク構築を目指し、子どものためなら、さまざまな分野の市民が集まるのではないかと考えていたときに知ったのが、ドイツ・ミュンヘンで行われていた子どものまち「ミニ・ミュンヘン」。これを参考に、2009年に初めてマーブルタウンを開催しました。
その後、子どもたちや保護者からの声もあり、繰り返し開催されることに。2012年にはNPO法人を立ち上げ、継続させています。これまで全国各地で、累計2万人以上の子どもたちが参加しました。

私たちが挑戦していることを紹介します

■お互いの挑戦を応援する、ボランティアのコミュニティ
マーブルタウンで子どもたちを支えるのは、高校生、大学生のボランティアたちです。子どものころマーブルタウンに来ていたメンバーも多いです。
彼らには、子どもたちへの職業指導や、困りごとの解決などに挑戦してもらっています。これはリーダーシップやマネジメントの体験にもなります。
現在は約200人が、ボランティアに継続的に参加。「自分の地元でもマーブルタウンを開催したい」と考えるメンバーも出てきました。それを支援することで、今ではマーブルタウンが全国各地で開催されています。

ボランティアのメンバーをコミュニティにしていくことにも、私たちは力を入れています。
コミュニティの中では、それぞれが人生で出会う課題や挑戦を、お互いに応援しています。先日、メンバーの一人が中心になって、初めて北海道でマーブルタウンを開催したときには、他のメンバー7人が愛知県から応援に行き、楽しんできました。
他にも、誰かが始めたプロジェクトを応援したり、就職活動のときにはキャリア相談に乗ったりと、家族のような関係です。

新しくボランティアに参加する学生にとっても、この雰囲気は居心地がいいようです。こうした私たちの関係が、マーブルタウンに来る子どもたちにも伝わり、安心して楽しんでもらえているように感じます。
私たちに興味を持っていただいたら、まずはマーブルタウンのボランティアに参加してみてください。

■予算枠ではなく、若者のニーズに合わせる
子どもたちのマーブルタウン参加は無料なので、予算をどう準備するか、いつも考えています。これまで公園の広報予算や、企業協賛などによって開催してきました。
最近では、ある地域の企業から「地域の子どもたちに還元したい」と協賛をいただきました。開催にあたっては、その企業の新入社員の方と一緒に準備。企業にとっては、人材育成の機会にもなるようです。

マーブルタウン以外にも、やりたいことのある若者がいれば、その実現に向けて個別にサポートしてきました。例えば岡崎の若者が集まるトークセッション、プレゼンの大会、海外のスタディツアーなどが実現しています。
大切にしているのは、予算枠からではなく、若者のニーズや思いから考えること。それによって、本当に必要なプロジェクトづくりができます。

私たちはこうした活動を通して、若者たちが社会で挑戦と失敗のできる場づくりをしていきたいと考えています。
失敗するのが怖くて、自信のない若者たちは、社会に出る前から可能性に蓋をしてしまいます。そのまま就職活動をして仕事につき、すぐに辞めてしまう人も多いです。失敗するくらい、さまざまな挑戦をして社会に出ていくことが、自分が幸せに生きられる仕事にたどり着く近道ではないでしょうか。挑戦と失敗を許容できる社会をつくることが、さまざまな社会課題の解決にもつながると考えています。

企業概要

代表者名
三塩菜摘
事業内容
若者向けプロジェクト企画・運営
業種
コンサルティング
エリア別カテゴリ
愛知西三河
業種別カテゴリ
教育、学習支援業
WEB
https://www.cc-m.net/
住所
愛知県岡崎市康生通南3-20 ステージビルⅡ 3F
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