一般社団法人
Nancy


成長を実感し、社会を知り、子どもが自ら人生を動かせるように
私たちはこんな会社です
私たちの始まりは、2015年に岐阜大学祭の中で行った「ぎふマーブルタウン」です。その後、地域の中で溶け込みながらやっていきたいと、2016年に市民団体を設立。2019年に一般社団法人として法人化しました。
「子ども達が夢や希望を持ち、生きたい人生を歩める社会に」という思いのもと、「ぎふマーブルタウン」を中心に、新たな事業にも取り組んでいます。
理事8人による理事会を設置しており、ぎふマーブルタウンは10人弱のボランティアと運営しています。
■教えない、主体性を引き出す「マーブルタウン」
「マーブルタウン」は、ドイツで行われている「ミニ・ミュンヘン」を参考とした、期間限定で出現する仮想都市です。子どもが主役の「こどものまち」で、就業や選挙、出店・起業といったさまざまな挑戦をする中で、子どもたちの主体性・協調性・創造性を育むことを目的としています。
マーブルタウンはもともと愛知県岡崎市で始まりました。現在では他地域でも開かれており、私たちも了承を得て岐阜県岐阜市で「ぎふマーブルタウン」を実施しています。参加対象は小学生で、特に市内在住の3〜4年生が多く、リピーターが約7割に上ります。年に3回ほど開催し、1回の参加者は、多いときには1000人を超えることもあります。
私たちが特に大切にしているのは、子どもの主体性を引き出す「教えない」教育です。
子どもたちは普段、家でも学校でも、正解を求められ続けることが多いです。しかし社会に出ると、正解が一つということは少なく、数多ある選択肢の中から選んだり、決めた選択肢を自分の正解にしたりすることが大事になります。
マーブルタウンでは、子どもに「これをやって」のような具体的な指示は原則出しません。
仕事も、子ども自身が考えて作っていきます。実在の店舗や会社とコラボしないのは、大人が子どもに一方的に教える場にならないようにするためです。
「何でもやっていい」と言われても何をしていいかわからない子には、いくつか選択肢を提示して、選んでもらいます。「こういうこともやっていいの」と質問が出るようになると「いいじゃん、やってみようよ」と背中を押すのです。うまくいかなかったときは「それがわかったのは前進だね」「次はどうしようね」と一緒に考えています。
これだけ子どもたちが自由だと、まちが機能しなくならないかと聞かれることもあります。でも、それが一番の学びのチャンスだと思います。
以前、国王の選挙で「自分に投票してくれた人に税金を分配する」と言い、圧倒的な票数で当選した子がいました。他の候補者の子たちが「あれはオッケーなの」と大人に言いにきたので、「それも子どもたちが決めていいんだよ」と答えると、子どもたちは面食らったようでした。まちや社会は大人がつくってくれるものではなく、自分たちもつくる一員。そう意識することは、普段あまりないですよね。
そんな中、候補者の一人が警察に転職して、国王を逮捕しようとしました。しかし、取り締まる法律がないことに気付き、裁判所でルールが作られたのです。
周りの大人も、子どもたちが自分で考えてやりたいことを形にしていく姿から、気づきや勇気をもらうことが多いです。
■マーブルタウンでの経験が自信に
マーブルタウンは地域によってルールや特色が違います。ぎふマーブルタウンでは、キャリア教育や子ども自身の学び、成長に重点を置いています。
他にない特色として「ポートフォリオ」があります。これは、その日うまくいったことやいかなかったこと、次に頑張りたいことなどを記入する振り返りシートです。子どものPDCAをサポートし、より成長できるようにと考えています。
ある子は学校で嫌がらせを受けていましたが、マーブルタウンで商品を自分で作り、出店したところ、たくさんの人が買ってくれたことが自信につながったそうです。家でもいろいろなものを作るうちに、作品が賞を取るほどにもなったと、保護者の方から教えていただきました。
■思いを持つ大人のサポートで、子どもが成長を実感できる場を
ぎふマーブルタウン開催につながるきっかけとなったのは、代表が学生時代に経験したインターンでした。できなかったことができるようになり、今まで考えたこともなかったことを考えるようになるなど、成長できた実感があり、そういったことを子どものときからもっとできるといいと思ったのです。
そのときに、自分の仕事に誇りや熱量、夢を持つ社会人がいると知ったことも刺激になりました。ぎふマーブルタウンを通して、子どもへの思いのある大人、子どもの学びの場を作って成長をサポートしたい大人がたくさんいることを、子どもたちに知ってほしいとも思います。
ぎふマーブルタウンでは、当日ボランティアとして学生や社会人が40〜50名、多いときは約100名が参加してくださっています。興味を持っていただいたら、ぜひボランティアに加わってもらえるとうれしいです。
私たちが挑戦していることを紹介します
■金融教育 夢について取り組むならお金とセットで
●年からは「おやこde資産形成アカデミー」も開催しています。これは小学4年生〜中学3年生とその保護者を対象に、オンラインで経済や投資などについて学べるセミナーです。
これまでキャリアや夢のことを中心に取り組んできましたが、どうしても最終的には「それで食べていけるのか」「そのお金はどうするのか」という話に行き着くことに気付きました。夢のことをやりたいのなら、お金もセットでやらないと、と考えたのです。
保護者の方からは「子どもが経済や社会、企業に興味を持ち、商業科へ行きたいと自分の進路希望を言うようになった」などの声をいただいています。
マーブルタウンでもそうですが、子どもの人生が動き出した瞬間、受け身で生き続けてきた子どもが主体的に生きるようになった瞬間を生み出せていることに、やっていてよかったと感じます。
■新規事業も模索中 キャリア教育を学習のモチベーションに
マーブルタウンは参加無料です。開催にかかる費用は寄付などを充てています。
今後は収益事業も構築していきたいです。世の中のニーズとしては、やはり偏差値や学力が強いです。それに取り組むモチベーションを上げるためにも、そもそもどこに向かって進みたいのかを考える、キャリアや金融を軸にした学習塾のようなことができないか考えているところです。
とはいえ、既存のものと同じではなく、社会にとってもプラスになる事業を模索していきたいと考えています。
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企業概要
- 代表者名
- 代表理事 住田涼
- 業種
- 教育
- エリア別カテゴリ
- 岐阜/岐阜地域
- 業種別カテゴリ
- 教育、学習支援業
- WEB
- https://gifu-nancy.org/
子どもに教えない、主体性を引き出す「ぎふマーブルタウン」