株式会社
巴製作所
他分野や自社商品にも挑戦 会社の変化に携わるやりがい
私たちはこんな会社です
■車載ホイールレンチを製造 自動車メーカーと直接取引
私たちは金属加工を行っているメーカーです。主力製品は大手自動車メーカーの車に搭載されているホイールレンチです。ホイールレンチとは、タイヤのボルトを緩める工具で、タイヤ交換時などに使用します。

その自動車メーカーの、日本で走っていてレンチを積んでいる車の約95%には、私たちの手掛けたレンチが使われています。タイヤの大きさなどに合わせて約20品番があり、合計で年間約250万本を製造。70年以上にわたり、自動車メーカーと直接のお取り引きを続けています。
私たちはこの製造において、金属を叩いて整形する鍛造(たんぞう)や、切削、金属を加熱・冷却して性質を向上させる熱処理など、表面処理以外の工程をすべて社内で行っています。

レンチのような細長い鉄の棒の加工は、他社で可能なところが少なく、私たちの強みとなっています。私たちは棒状の素材を加熱、圧縮して成形する「アプセット鍛造」という加工の機械をはじめ、細長い鉄の棒の加工に特化した設備を持っていますが、これらを持つ企業が近年、減っているのです。私たちはこの設備を用いた量産技術や、品質管理のノウハウを蓄積してきました。
そして、QCD(Quality:品質、Cost:コスト、Delivery:納期)を徹底的に守っていることが、お客様の安心につながっていると考えています。

私たちは社内でほとんどの工程を行っているため、例えば不良を減らそうとするときに、上流、下流の工程の影響も考え、多様な改善方法を試すことができます。例えば、切削工程の改善のために金型に空気穴を開けるといった修正も可能です。こうしたことも私たちの強みの一つだと考えています。
こうした日々の改善活動やコストの最適化を、地道にこつこつ行う仕組みが社内に根付いています。
■安心して暮らすための「お守り」をつくる
私たちのミッションは「すべての人が安心して暮らせる世の中を実現する」、ビジョンは「人々が安心して暮らすために、”お守り”のように社会に安心感を届ける」です。
私たちの製品は、普段は日の目を見るものではありません。例えばホイールレンチは、タイヤがパンクしたときにタイヤを取り替えるなど、何かあったときのお守りのような存在として使っていただいています。自動車産業において、安心して乗れる、安心して過ごせる環境づくりに貢献してきたのです。
今後も社会に安心を届けることを軸に、自動車以外の分野も含めて事業を展開していきたいと考えています。

■自動車以外の分野にも進出
以前はすべての車にホイールレンチが付属していました。しかし近年では、代替品が登場し、購入時にホイールレンチを付けるか選択できる車種が増えてきました。そのため、ホイールレンチの出荷本数は減少傾向にあります。
こうした中で、自動車以外の領域も含めて新たな事業の柱を構築するため、新しい仕事の獲得に力を入れています。
まず、私たちが得意とする技術を洗い出しました。そこで見えてきた、細長い鉄の棒の端部の加工や、丸い棒の切削といった得意な技術に適合する仕事を獲得しようとしています。
2025年からは展示会にも出展し、技術の紹介などを行っています。そこでお会いした方から「こんなことはできますか?」と聞かれたことについて、会社に戻って挑戦や検証を進め、次の展示会で展示することもあります。
こうした中で、これまでに建築用資材や、半導体装置などの案件を新規獲得することができました。これまでと異なる分野のものでも、私たちは金型を設計し直すことで対応できます。
特に鍛造は今後、可能な会社が減少する傾向にあると考えられます。
外部の声を聞きながら、求められている技術に対応できる体制を整えることで、需要を取り込んでいきたいです。
■自社商品を開発 認知向上のきっかけに
2024年からは、自社商品の開発も始めました。最初に手掛けたのはランドクルーザーという車の過去モデルに対応する純正レンチの復刻版です。
私たちはランドクルーザーの歴代の純正レンチをすべて手掛けてきました。レンチに注目してもらい、私たちを知ってもらうきっかけをつくりたいと考えたのです。
クラウドファンディングを実施してプロジェクトを進める中で、ランドクルーザーのオーナーの方々との接点ができ、動画やSNSで私たちを発信してもらうことにもつながりました。
次に手掛けたのが「タフレンチスタンド」です。これは、キャンプで使うグリルスタンドを、ホイールレンチの形をそのまま生かしてつくったものです。キャンプ好きの社員の「レンチの製造工程でキャンプ用具をつくってはどうか」というアイデアから始まりました。

このキャンプ用品もあわせて展示会に出展したりもする中で、これまで関わりのなかった分野の方から、新たな相談やご依頼をいただくようにもなりました。新たな商品開発にも取り組んでいます。
■社長ともコミュニケーションが取りやすく、提案も可能
「人々が安心して暮らすために、”お守り”のように社会に安心感を届ける」というビジョンは、社長と社員の間の「私たちの事業を抽象化するなら?」という雑談の中から生まれました。自社商品の「タフレンチスタンド」も社員のアイデアが開発のきっかけです。
大企業ではなく約50人という規模だからこそ、社長と社員、また社員同士のコミュニケーションの機会を積極的に持つようにしています。
社長は週1〜2回、工場を巡回し、社員とのコミュニケーションもできるようにしています。こうした機会に、社長に自分のアイデアを話しにくる社員もいます。
社員同士でも、先輩・後輩の風通しがよく、コミュニケーションが取りやすい環境にあります。
社員が約5人ずつ集まる「職場会」を月1回開催。職場の課題の話し合いや、目標設定と進捗確認などを行っています。社長もできるだけ参加し、要望を吸い上げています。

私たちが挑戦していることを紹介します
■「町工場」のイメージにとらわれない企画を
従来の「町工場」のイメージにとらわれない展開をしていきたいと考えています。下請け企業として、お客様から言われたことだけを行うだけではなく、自社で考えて動ける組織にしていきたいのです。
2026年9月には、韓国のファッションブランドMartin Kimとのコラボレーションを行いました。私たちの工場で撮影を行い、その写真が名古屋PARCOで掲出されたのです。

私たちにとっては当たり前になっている工場の風景ですが、外から見ることで新しい価値が生まれることを感じられました。
今後に向けて、外国人への製造現場ツアーも企画しています。
■外部からの視点で社員の意識が変化
地域の人にとっては、私たちが製造業といっても何をしているのかわからない部分があると思いますので、できるだけオープンに私たちのことを伝えていきたいと考えています。
これまでに、工場のある愛知県大口町の夏祭りで協賛やブース出展を行ったり、地域の小学生に工場見学の機会を設けたり、町の生涯学習講座を受け入れたりしてきました。また、地域の高校生や大学生の短期インターンも受け入れています。

こうした中で社員も「外部から見られている」という視点を持てるようになり、細かい場所の清掃にも目が行き届くようになりました。
また、自社商品などでメディアに取り上げられるようになったことで、会社が新たな方向へ進もうとしていることが社員にも浸透しつつあります。
■能力を発揮したい人が活躍できる環境を用意
社内では幅広い工程を扱っていて、工程ごとのチームに分かれています。本人の適性を見ながら配置転換も行い、多能工化を進めています。外部の講習で技術やマインドを学ぶ機会も用意しています。
新規事業や、展示会・お祭りへの出展など、部署を横断したメンバーによる活動もあります。所属部署に関わらず、希望があればこうした活動に携わることもできます。
私たちは今、変化のただ中にいます。変化に携わることにはやりがいも大きいはずです。自分の能力を発揮したい、自分を成長させたいという意欲のある方にとっては、面白い会社だと思います。
私たちは大きな組織ではない分、一人ひとりに柔軟に対応することができます。希望があれば、活躍できる環境を積極的に用意したいと考えています。

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企業概要
- 代表者名
- 代表取締役社長 坂井聡佑
- 資本金
- 30,000,000円
- 事業内容
- 自動車用搭載工具、特殊整備用工具(SST)の製造
- 業種
- 製造業
- エリア別カテゴリ
- 愛知/尾張
- 業種別カテゴリ
- 製造業
- WEB
- https://tomoe-ss.co.jp/
- 住所
- 愛知県丹羽郡大口町秋田3丁目215−1






車載ホイールレンチを製造 「お守り」をつくり、安心を届ける