創業80年、「50年後に古民家になる家」をつくりながら、大工育成、空き家課題解決を始めとする地方創生に取り組んでいます。

私たちの夢は、
「空き家の課題解決に対する新しい提案、地方創生」
「モノづくりにおける日本ブランドの再編」
「伝統技術の次世代を担う若手大工の育成と地位の向上」
主にこの３つに集約されます。

とても大きな夢です。「できるわけない」と笑われることもありました。たしかにその実現への道のりは長く、壁は高く、自社だけではなんともできないと立ち止まってしまうこともあります。
ただ、私たちには信じられるものがある。
それは、代々受け継いできた理念や技術、夢とロマンを必ず現実のものにするんだという気持ち、仲間、奥三河の地域資源です。

私たちは夢を諦めません。そうしているうちに、共感してくださる協力者や協力企業の方々と出会い、仲間になりました。
発想しだいでチャンスはまだまだあると気付き、私たちのロマンは少しずつ取り組みとして具現化してきています。

■空き家の課題解決に対する新しい提案
かつては家族を守ってきた家も、人が住まなくなり空き家となっていずれ”ゴミ”となります。
人の暮らしを守ってきた”家”を資源として継承していく。私たちは、空き家を”処理する”ということにとどまらず、そこにあるはずの価値を最大限引き出し、国内外、多くの方に喜んでいただけるものとして提供し残していくことを実現していきます。

■モノづくりにおける日本ブランドの再編
高度経済成長期以降、日本の建築社会は長らくスクラップアンドビルドを繰り返してきました。しかし今こそ、直線型経済的な建築から脱却し、持続可能な循環型建築社会の構築を目指し、日本のモノづくりの在り方を新しく世界へ発信していきます。

■伝統技術の次世代を担う若手大工の育成と地位の向上
伝統工法で建てられた家が消えていくということは、そこにあった日本独自の技術が失われていくということです。
古民家再生を通じてその技術を引き継ぎ若手大工を育成すること、さらには、古民家が海外でも広がることで、伝統技術とそれを担う大工が今よりももっと評価されることも目指しています。

■2021年本格始動　【古民家海外移築事業】～米ポートランドに日本の古民家が佇む景色を作る。～
2020年から、行政と共に空き家課題解決に取り組む中、国内だけでの利活用・リユースでは限界があり、多くの空き家古民家が解体されゴミとなる現実を見てきました。
そんな折、ポートランド在住の一人の大工との出会いをきっかけとして、米国オレゴン州ポートランドに全国古民家再生協会の事務局の設立が決まりました。
国内だけに留まらず、伝統・技術・文化の継承を実現するため、古民家を世界に発信していく。新しい形での空き家課題解決として取り組む「古民家移築事業」です。

■2021年スタート　【廻∞環/MEGURU∞MEGURU プロジェクト】～資源は廻り、価値は還（めぐる）～
廻∞環プロジェクトは「価値の再生」をテーマに、様々な活動を展開しています。
奥三河の産業・商品・自然・農業・林業・観光地など、その価値が十分に認められなくなってしまってきた地域の資源を見直し、その価値を改めて知ってもらい、価値を上げることを目的としています。

今注力していることが、「林業の価値再生」です。愛知県内の林業の課題は明白で、木材と共に生きる我々としてまず、ここに取り組みます。
枝虫材と呼ばれる、虫の被害にあった木材を『焼杉（杉板の表面を焼き、炭化させたもの）』にし、意義と物語のある商品にすることでさらに付加価値を付け、海外の富裕層向けに販売していきます。

廻∞環プロジェクトは、林業の価値再生の後も、空き家古民家をDIYで再生し2つの参加型宿泊所となる拠点を作ります。そこでは、国内外の学生・クリエイターをオンラインで繋ぎ、観光や産業や商品もオンラインで繋ぐ事業を展開していきたいと考えています。
米国、ヨーロッパ、アジアにも事務局を設立し、世界中と繋がる奥三河4市町村を目指していきます。

多くの人が関わる、どこにも存在しないワクワクする地方創生を奥三河から。