当社はホテルや旅館など高級宿泊施設を中心に、木製浴槽の製造、設置工事までを行っている檜風呂メーカーです。
浴槽を作るだけでなく全国どこへでも設置までしに行くため、企画から施工まで一貫して自社で対応していることを強みとしています。
また、提供先は主に、ホテル・旅館、介護福祉、一般住宅、輸出の4分野が多く、最近では建築・リフォーム分野も少しずつ増えてきています。

ホテル・旅館向けには、各個室に設置される露天風呂に使われています。趣を感じられる檜風呂は、日本人だけでなく海外の観光客からも人気があることから、インバウンド向けの宿泊施設からの需要が高いです。
バリエーションとして、木と石、タイルなどを組み合わせたタイプの浴槽の製作・施工も増えております。また、浴槽だけでなく、天井・壁・床、浴室全体をシステムバスとしてデザインから、施工まで行うこともあります。
デザイン性の高い木製浴槽は、弊社独自の防水構造となっており、年ごとに新しい製品を発表しています。感性・アートの要素も含めたオリジナルの製品づくりを心がけております。

■大切にしていること
当社として大事にしていることは、「文化を作る会社」でいること、「モノだけでなく物語を作る」ことです。檜風呂というモノを提供するだけでなく、檜風呂を通じた物語を提供し、文化を作っていきたいと思っています。
そのために、モノとして長持ちするといった数字で測れる価値ではなく、使用する方の感性を刺激するよう風情や趣を感じられるようなデザインにこだわり、付加価値を高めていくことを心掛けています。
現在では、アーティストの方を巻き込みながら1つ1つの檜風呂にどのような物語を紡いでいくのかを考え、作品を作るように丁寧に企画しています。
素材を大事にし、1つの商品を1人の職人が手作りすることにこだわり、一矢報いる企業として今後も物語を繋いでいきたいと思っています。

■社内の様子
社内には何年も働くトッププレイヤーが多いですが、年齢層としては、10代から60代まで、15名ほど社員が製造部で、個々の強みを活かして働いています。
しかし同時に、得意な部分を活かした配置を取り入れていることから、社内の標準化が難しいと感じています。 例えば、0からトッププレイヤーに育てていくための教育的知見がまだマニュアル化されておらず、新入社員が入社しても社内共通の教育ステップがありません。
ぞれぞれの得意を活かした育て方の良さや面白さも知っているため、標準化と個別対応のバランスを上手く取り入れた教育体制が作れるよう模索しています。
また、社員を交えた企画会議を行うこともあり、社長からのトップダウンではなく、みんなで考えていく文化が根付いています。

■今後の檜創建「地域のハブになること、人生最後を彩る檜風呂の提供を目指して」
最近ではありがたいことに、会社を見学してくださる方が増えてきています。 せっかく中津川まで足を運んでくださるのであれば、会社だけではなく地域を観光してもらい、当社が地域と人を繋ぐハブとして機能していけたらと思っています。
このように商品以外の檜創建のリソースを活かしながら、さらには東海地域と世界が文化的に繋がれるお手伝いをしていきたいです。 また最近、自分らしく最後の時間を送る「終活」支援サービスを開始しました。
人生最後の時間を無機質な病院で過ごすのではなく、心が豊かになれるような温かい場所で過ごしてもらいたいという思いからスタートしました。 ホスピスのような介護施設をベースに、居酒屋風の食堂や、歌ったり演奏が楽しめる音楽に触れられるスペース、ゆったりと心を満たす檜風呂があり、多くの人が物語を紡いでいく場となる予定です。