当団体は、1999年に「キャリア教育」という言葉が普及し始めたタイミングに、教育イベントの企画運営事業を中心に行う「愛知私学教育ネット」として設立し、現在では「アスクネット」に団体名を変更し教育を専門に様々な事業を展開しています。
学外での教育活動を行う企業・団体が多い中、小学校から大学まで幅広い教育機関と連携し、学内授業の一環でキャリア教育を行っているのが当団体の特徴です。
一言でいうと、学校と地域を繋ぐ専門家「キャリア教育コーディネーター」。
インターンシップや、年間を通して行うキャリア教育プログラムにて、子どもたちが自らの人生を主体的に切り拓いていけるような学びをサポートしています。

これまで、キャリア教育の支援を行う専門人材である「キャリア教育コーディネーター」の資格を経済産業省とともに創出したり、
高校生へ向けたインターンシップ「マイチャレンジインターンシップ」事業を開始したりしてきました。
また現在は、生活困窮世帯の学習等支援事業「ステップ」、学習等支援事業を運営する方の研修事業「子どもの縁の下サポーター」の運営など学外での取り組みも数多く行っています。

また、子どもたちを支える大人が増えるよう、教育関係者向けイベント「ENGINE」を開催しており、今年から愛知だけでなく、東京・大阪でも開催することとなりました。
「参加者が楽しめるか」や「全体感」を大切に、それぞれのフィールドでこれからの教育をどう良くしていくかを考えられるイベントとなっています。

■アスクネットで働く人たち
多様性を受け入れる団体カラーに引き寄せられ、個性豊かなスタッフが所属しています。
働く中で意見がぶつかり合うこともありますが、それぞれの意見をぶつけあいながら良い取り組みに繋げていきます。
また、もう1つ共有して言えることは「自分もしくは身近な人のキャリアで、もっとこうしたら良かったのに」という経験があり、これから社会に出る若者にはこうなってほしくないという思いを持っている人が多いということ。

また、アスクネットでは、上から決められた仕事に取り組んでいくのではなく、やりたい仕事に自ら手を挙げ仕事を取っていくスタイルで割り振ります。
新しい領域にチャレンジをすることも多いため、手探りの中どうしたら良いのかを考え、振り返りをするプロセスを経て成長していきます。
そのようなことから、学習能力の高い人が当団体では活躍しているように思います。

■2030年ビジョン「若者がリードし、誰もが参画できる共創社会を目指して」
現在、2030年までの中期目標を掲げ、これに向けて活動を行っています。
アスクネットサイト内：2030ビジョン

今後は先日視察に行ったイギリスの事例を参考に学校のキャリア教育の質と担保するための「基準」を作ることを目指していきます。 また手を挙げた誰もが参加できるよう、アスクネットが主催するイベントやプログラムはすべて無償としています。 子どもと大人が共に学び、共につくる社会を目指して、いずれはアスクネットがなくても学校や地域の方々の力でキャリア教育がうまく機能していくことが理想です。

教育は世の中を良くするためのツールだと思っています。
主体的な進路決定ができ、生きやすい環境を自ら作っていけるような若者を増やすため、
どのような経験をしたら主体的な進路決定ができるのかを追求し、一人一人が自分のやりたいことに気付くきっかけをこれからも提供していきます。