上田 泰平 - 東海ヒトシゴト図鑑

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取締役

上田 泰平 Ueda Taihei

上田 泰平
日本の食べる桜の事業を親族外承継した男
山眞産業株式会社 花びら舎
愛知 名古屋

あなたの特徴・価値観をハッシュタグでご紹介ください

#親族外承継をオススメする人
一般的に、社長の親族が後継者として事業継承するケースが多く、私のような親族や、社員でもなかった人が事業継承することは、圧倒的に事例が少ない難しさがあります。 ですが、前職で付けた知識なども活かして、元々ある魅力的な事業をより多くの人に届けるために展開できる、地域にコミットする事業に携われることに、とてもやりがいを感じています。
#農業をアップデート!
農業における社会課題(後継者不足、耕作放棄地など)を解決したいと考えています。 ITと卸売のリソースを活用して、高水準の農業生産から農産物加工までのサプライチェーンを再構築していきたいです。そのためには、ドローンの活用や農地の集約など様々な手立てが考えられますが、農家さんの収入が増えていくようにしないと担い手も増えていかないと思っています。

改めて上田 泰平さんのことを教えてください

愛知県西尾市出身。西尾小学校→西尾中学校→西尾高校と西尾のサラブレッドとして育ち、名古屋市立大学経済学部に入学。
弓道を高校からはじめ、大学の弓道部で山眞産業の社長の息子と出会うも、学生時代は社長の息子と知らずに過ごしました。
就職活動となり、地方創生や社会課題の解決に興味があったので地方創生を推進していたNTT西日本に入社。自分がやりたい事業に携わるための信頼を得るために、社内で営業結果を出し続けたところ、その営業力が買われてしまい、、思いもよらず営業ソルジャーになってしまいました。
山眞産業の息子とは大学卒業後も連絡を取り合っており、仕事の話などもしていました。そのような話の中で、どうやらこの人は仕事ができるかもしれないと思われたらしく、自分の親の会社を継いでくれないかと言われたことが、当社との出会いです。
社長と話す中で、山眞産業の事業は世界シェアを本気で狙えると確信しました。長らく交流を続けてきましたが、コロナ禍の影響で山眞産業の経営が悪化してしまい、このタイミングで立て直さないと潰れてしまうと思ったため、NTT西日本を退職し、1年半前に事業継承に踏み切りました。

これまでの人生において、大きな選択だったと感じること3つについて、理由と共にご紹介ください

イギリス留学

大学3年生の時に1ヶ月間イギリスに語学留学に行きました。語学の学びに上回る、文化面でのショックが大きかったです。ユダヤ教徒の家庭にホームステイをしたのですが、宗教上の理由で味噌汁を食べていいか、1時間真剣に議論する姿に衝撃を受けました。またイギリスは伝統的な文化が多くありますが、それらが無くなりかけていることを肌身で感じました。食べ物は似たようなものばかりになり、そのような状況の中で文化的な教育を受けられる層と受けられない層での格差が生まれていることが垣間見えました。そして、物価は日本に比べてもとても高く、決して住みやすい街とは思えなかったです。 地元西尾に住んでいるときには気が付きませんでしたが、一度離れてみることで、日本の生活の質の方がよっぽど良いじゃん!と思いました。また、幸せとは何だろうか?本質的な豊かさとは何だろうか?と考えるきっかけにもなりました。金銭的・物質的豊かさだけでなく、文化的な豊かさを維持していくことの大切さに気が付き、それは今の事業承継にも繋がっていると思います。。

北海道一周と東日本大震災の被災地訪問

バイクで北海道を巡る経験は学生のうちしかできないと思い、実行しました。この旅でも日本の地方が豊かな生活をしていると改めて感じましたが、「地方が疲弊している」ということを再確認する機会にもなりました。おそらく当時お世話になったライダーハウスなどは、もう閉業している所も多々あると思います。 また、留学中に震災があったため、私は当時の状況をイギリスの報道で知りました。日本の報道とは異なり、テレビや新聞の報道はかなりセンシティブなものが多かったことがとても印象的です。そして、実際に気仙沼の港を訪問してみると、まだかなり震災の爪痕が残っていました。皆、復興を望んでいるのになかなか上手くいかない課題があることもその時知り、、街や文化を創る・守ることの難しさ、街というものが存在していることの尊さを痛感しました。 このような経験は、就活軸として「社会課題の解決に携わる」ということが生まれたきっかけの1つです。

農業で子供3人育てた祖父母の経験談

両親は教師をしていて忙しかったため、幼少期は祖父母と過ごす時間が多かったです。 戦時中に十分な食事や教育を受けることができなかった経験から、自分の子どもには十分な生活を送らせてあげたいと思うものの、農業だけでは生活を支えることができず、副業もしながら私の親を大学まで行かせた話などを聞いて育ちました。農業が担い手不足になる一つの理由だと思います。「稼げる農業」を通じて街や社会が発展していくことを考えないといけないと強く思うようになりました。

あなたが思う自社はどんな会社か教えてください

食べる桜に関するニッチトップカンパニーです。 桜に関する拘りに関しては日本一であると自負しています。日本一ということはすなわち世界一であります(たぶん)。 かつ、人間関係の温かみが日常の中で感じられるところも良いところの1つです。 出張に行ったら、お土産のお菓子を配り合ったり、毎年お中元を配り合ったりしています。

今の仕事を続けるモチベーションの源は何ですか?

  • 直接的に社会課題の解決に繋がること
  • 桜の文化を維持発展させること
  • 自社製品が流通しているところを完成物として見ることができること

あなたが思う「働くこと」の意味をどう捉えていますか?
今後考えているキャリアパスや挑戦したいことは何ですか?

私にとって働くこととは、「人間的に成長すること」です。大切にしている言葉で、夏目漱石の「こころ」に「精神的に向上心のない者はばかだ」という言葉があります。 前職で培った知識やスキルに、さらに自らの学びを掛け合わせていくことで、会社や社会に対してより良い影響を与えられる存在になりたいと考えています。 人生を考えると、自分の時間やお金を家族のためだけに使うという選択もできます。しかし、私は日本にて教育という形で先行投資を受けてきた恩を、今度は日本社会に還元し、次世代に繋げていくことを使命と考えています。 そのため、単に利益を追求するだけの仕事ではなく、社会に貢献できる仕事を目指しています。安定供給を実現するサプライチェーンの構築にも力を入れ、今後も日々模索しながら取り組んでいきたいと思います。

ちょこっと自己紹介

趣味・特技
弓道、旅行
副業
オンライン診療、理事
好きなこと
好きな言葉
今を生きる。

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団体情報

山眞産業㈱
花びら舎

山眞産業株式会社花びら舎
見る桜から、食べる桜へ 心と身体が豊かになる文化の花を咲かせる
四方よし~売り手よし、買い手よし、世間よし、未来よし~の社会を目指す