岐阜大学生とつくる企業図鑑-2023-【株式会社丸八テント商会】 - 東海ヒトシゴト図鑑

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岐阜大学生とつくる企業図鑑-2023-【株式会社丸八テント商会】

岐阜大学生とつくる企業図鑑-2023-【株式会社丸八テント商会】

岐阜大学社会システム経営学環の2023年度1年生32人による「東海ヒトシゴト図鑑学生編集部」から4人が共に挑戦したくなる中小企業を取材!見つけた魅力をご紹介します。

-企業概要-
代表者名:佐藤 均
事業内容:膜材(テント)を使用した構造物及び産業用資材のデザイン・企画・設計・製造・施工・販売
業種:製造業
住所:名古屋市中区栄5-7-10
WEB:https://08tent.co.jp/
訪問企業をより詳しく知りたい方は写真をクリック!

 

学生)
高校生インターン生の受け入れや多くの大学生と共同でプロジェクトを行い学生とのつながりを大切にしているのはなぜですか。
丸八テント商会:前田さん

中小企業の、新しい事業をやりたくても人材や時間がないという悩みに対して、インターンシップをやりたい子を社長の直下で育成することで新しい事業に対して積極的なアプローチができるからです。また、学生が事業に参加することで、本業以外の本業につながる新たなプロジェクトがたくさんできます。

 

 

学生)
働きやすい環境を作るために意識していることは何ですか。
丸八テント商会:田中さん

女性の働きやすさで言うと、製造業といえば男性の職業という印象が強いですが、我が社では、女性でもヘルメットをかぶって現場に参加しやすい会社を目指しています。その姿勢は「あいち女性輝きカンパニー」という形で県からの評価を受けています。

 

 

 


学生) 

企業としてどのような人材を求めていますか。
丸八テント商会:佐藤社長)
私たちはものづくりが好きな人を求めています。過去に日本はとてつもない速度で経済成長を進めていましたが、その状況に甘んじて技術の成長を怠ってしまいました。しかし今ではその教訓を生かして国内でのものづくりに対する注目は強くなってきています。我が社としては先人の成果に甘えることなく、日本の伝統技術を継承する形で物を作り続け、技術を伝えていく必要があると思っています。そのため、ものづくりに少しでも興味関心のある人材は特に重要であると考えています。

 

学生)
どんな将来像を描いていますか。
丸八テント商会:前田さん
「ローカル企業でもグローバルに挑戦する」ということを目指して活動しています。その一環として、インドで熱波によって何千人もの人が亡くなっているのを遮熱シートで救おうというプロジェクトを行ったり、アフリカの政府に関わっている留学生の方をJICAからインターン生として受け入れたりしています。さらに、7月からはアメリカから来た南山大学の留学生をインターン生として受け入れて、ものづくり・人づくり・日本の働き方を教えていく予定です。

 

 

 

 

 

 

 


私が話を聞く中で最も印象的だったのは、海外事業をするにあたって不安はなかったとおっしゃったことです。私は何か新しいことを始めようとするとき、失敗したらどうしようと不安になってしまいなかなか挑戦できないことが多いので、不安がなかったということに驚きました。「走りながら考えよう」ということを大切にしているそうで、とりあえずやってみるという精神が事業の幅を広げているのだなと実感するとともに、リスクばかりに目を向けないことが経営をしていく上では大切であると痛感しました。

さらに、海外事業を進めるにあたって根性を大切にして、海外の人にも心でぶつかっていくことで分かり合えることがあったと知り、相手がだれであれ心でぶつかっていくという姿勢を見習いたいと思いました。

 

 

 

 


丸八テント商会さんを取材して最も印象的だったところは、積極的にインターン
の受け入れを行っているところです。大学生のインターン生だけでなく、高校生のインターン生も受け入れています。
一般的なインターンシップでは、社員のサポートを通してその仕事への理解を深めますが、丸八テント商会さんが行っている「丸八式インターン」では、インターン生自身が主体となって社員と同じ仕事に取り組むため、実際に学生が求めているような話すスキルやリサーチ力といったビジネスの場で必要なスキルを身につけることができ、将来的によりビジネス的な視点に精通したリーダーになる人材の育成にもつながります。

また、実際にインターンシップに参加している方の話で、丸八テント商会さんでのインターンシップを通して就活で面接をする際に他の就活生と圧倒的な差をつけられるほど成長することができたと聞き、インターンシップに対して前向きに考えるきっかけとなりました。

創業71年という老舗と言ってもよいほど長寿な丸八テント商会さんですが、企業の認知度を上げるためにインターネットを用いて検索エンジンの最適化などの様々な手段をとってきた結果、現在までぎふメディアコスモスをはじめとした様々な大規模施工に携われることができるほどの影響力を持つことができました。

丸八テント商会さんではインターンシップも活発に行っており、インターン生に実際にプロジェクトに参加してもらうことによって若い人材も多く集まるため、これからも新しいテクノロジーを吸収していくことができると考えられます。ただインターンシップを行って職務を体験させるだけではなく、インターンシップを通じて企業の成長にも繋げる丸八テント商会さんはこれからも躍進を続ける将来が楽しみな企業であると思いました。

 

 

 

 


現代のものづくりにおいては市場に合わせたマーケティングが必須といえます。しかし、日本のものづくりを支えてきた伝統工芸は、受け継がれるという性質上、市場に対応することが困難なことがあると考えられます。そんな状況で、丸八テント商会さんは日本の伝統技術というブランド力を活かしたプロデュースを行い、技術の宣布や継承の手助けをしてものづくりをより活性化させています。

また、SDGsを意識した再生紙などの新技術も取り入れて、京都の西陣織のような伝統工芸との協同も行っています。インターン制度によって内部の人材を育てるだけにとどまらず、既存の技術や職人の保護にも努める姿勢は、作り手、売り手という立場にとらわれない丸八テント商会さんだからこそできることではないでしょうか。

 

 


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■「東海ヒトシゴト図鑑×岐阜大学 岐阜大学生とつくる企業図鑑-2023-」プロジェクト概要
・実施主体 岐阜大学、NPO法人G-net
※岐阜大学社会システム経営学環2023年度前期1年生向け「初年次セミナー」(指導:髙木朗義教授)にて実施
・実施期間 2023年度前期

■本取り組みへのお問い合わせ
NPO法人G-net(担当:掛川、志知)まで