岐阜大学生とつくる企業図鑑-2023-【株式会社ジーネックス】 - 東海ヒトシゴト図鑑

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岐阜大学生とつくる企業図鑑-2023-【株式会社ジーネックス】

岐阜大学生とつくる企業図鑑-2023-【株式会社ジーネックス】

岐阜大学社会システム経営学環の2023年度1年生32人による「東海ヒトシゴト図鑑学生編集部」から4人が共に挑戦したくなる中小企業を取材!見つけた魅力をご紹介します。

-企業概要-
代表者名:柴田 俊
事業内容:WEBシステム開発・運用、スマートフォン用アプリケーションの開発・運用
業種:情報通信業
住所:岐阜県多治見市大薮町1877番地
WEB:https://www.g-nex.jp/
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学生)
現在、一番力を入れているシステム・サービスを教えてください。
ジーネックス:柴田社長

地方自治体向けの地方公共交通管理システムの「ロコバス」です。現在地方部では利用者の減少や運転手等の人手不足で、公共バスの赤字運営化もみられます。赤字ならやめてしまえばいいと思われるかもしれませんが、公共バスは高齢者や学生の移動手段の確保のために今後数十年はなくすことはできない移動ツールです。ロコバスは利用者がバスを事前予約することで、効率的な運行を可能にします。今後新たな利用者を期待するシステムです。

 

学生)
なぜ岐阜県多治見市でシステム開発等の事業を行っているのですか。
ジーネックス:柴田社長)

まず私が岐阜県多治見市出身であるため、会社を経営するための土地がある程度存在していました。万が一事業が上手くいかず家賃がすぐに払えなくなったとしても追い出されないだろうと思い、とにかく無我夢中で事業に取り掛かったことが始まりです。また、システム開発を行う会社のほとんどは東京にあり、それらは日本のシステム開発会社の約7〜8割を占めています。これらを踏まえると、岐阜県多治見市の山の中で最先端の技術を生み出すというギャップに
面白さを感じ、自分の生まれ育った地域をはじめとする多くの人々の
役に立ちたいと考えたからです。

 

 

学生)
経営者に必要なもの、これからの時代を生きていく私たちに必要なことは何ですか。
ジーネックス:柴田社長)
私は「若い頃に根拠のない自信をもってレールのない道を突き進むこと」が大切だと考えます。当時は「自分は一番仕事ができる」と思い、周りの人間を見下していたため後には引き下がれない状況が続いていましたが、私は、そんな状況を歩んできたからこそここまで頑張れたと考えています。どん底まで沈むことがあろうと「なんとかなる」の精神で乗り越えたとき、”根拠のない自信” が “根拠を伴った自信” になり、並大抵のアクシデントでもブレない経営者になれると
考えます。

 



 

 

 

 

今回の取材で最も印象に残った事実は社員一人一人の生活に寄り添った仕事の体制を作っているということです。大阪在住の方がリモートで参加したり、女性が子育てと両立するために勤務時間を調整出来たりする仕組みは、ワークライフバランスの実現につながると考えました。これは社長や社員同士の信頼関係が築かれた上で成り立つものと考え、会社全体でそれぞれの働き方への理解があり、仕事スタイルの共有が出来ているからこそ維持できている労働環境であると捉えました。

私は女性の立場から、家事や育児で忙しい方々が自分の生活をあまり犠牲にせずに仕事とプライベートの関係をバランスよく保ちながら取り組める環境をもっと増やしてほしいと考えていたので、ジーネックスさんの社員の生活を優先しながら集中して仕事に取り組めるという環境に非常に魅力を感じました。



 

 

 

 

現在、世の中には、様々なシステム開発会社が存在しますが、大手の開発会社は大企業からの依頼を受け持って仕事をしています。一方、ジーネックスでは、主に地域社会の企業、お店、住民の生活がより良くなるようなシステム開発を手掛けており、大企業の手が届かないニーズに対応し持続的利益を生み出しています。とくに、「ロコバス」とい言うサービスは、衰退していても必ず必要としている人がいる地方公共交通バスの運営存続の鍵を握る、効率的サービスだと感じました。

また、どの事業でもトラブルが起きた際は、迅速かつ丁寧な対応を心がけることを強みとしていました。この強みはジーネックスだからこそ任せられるという信頼を生み出すもので、とても良い企業だなという印象を受けました。




 

 

 

 

ジーネックスの柴田社長に取材インタビューをさせていただいて、なによりもその人柄、考え方に惹かれました。社員の方々も社長を信頼しており、逆に社長も社員の方々を信頼している関係がこの会社の強い軸になっていることが短い時間でも伝わってきました。また、柴田社長は若いころに会社を辞め、1人で外国に行き誰にも頼れない状況で生活してきた経験のある方です。私は、大きな自信と野望を持って、道なき道を突き進んでいた経験を積んできたからこそ起業してここまで成功してきたのだなと推測しました。

私たち大学生にも低姿勢で熱心に話す姿にも周りの方に信頼され、新たな顧客を生み出す力が秘められているように思います。私も大学の四年間、そして社会に出てからも、柴田社長のような人を惹きつける人柄と他人に何を言われても強くブレない自信を養っていきたいです。

 

 

 


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岐阜大学生とつくる企業図鑑-2023-特集ページ

■「東海ヒトシゴト図鑑×岐阜大学 岐阜大学生とつくる企業図鑑-2023-」プロジェクト概要
・実施主体 岐阜大学、NPO法人G-net
※岐阜大学社会システム経営学環2023年度前期1年生向け「初年次セミナー」(指導:髙木朗義教授)にて実施
・実施期間 2023年度前期

■本取り組みへのお問い合わせ
NPO法人G-net(担当:掛川、志知)まで