【開催レポート】地域の子どもたちが一日職場体験。水道管工事の会社を深堀りしました! - 東海ヒトシゴト図鑑

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【開催レポート】地域の子どもたちが一日職場体験。水道管工事の会社を深堀りしました!

【開催レポート】地域の子どもたちが一日職場体験。水道管工事の会社を深堀りしました!

中小企業のための「とよた人材確保・育成強化プロジェクト」の一環として、豊田市内企業の新卒採用や地域の若者へのキャリア教育を目的に、2023年12月27日(水)に、地元の小中学生や、スタッフのお子さんたちにファミリーデーとしてご参加いただく「一日職場体験プログラム『みんなの職場体験』」を開催しました。

(1)プログラムの実施背景
碧洋管工株式会社は、1951年創業の水道管工事を中心に主に公共事業の元受受注が全体の95%を占める企業です。
以前も地域の子供たち向けに職場体験などをおこなった経験がありますが、企業側が目的を明確にもって実施するのは初めてでした。

▼碧洋管工HP
https://www.hekiyo.co.jp/

企業図鑑こちら


今回、1日職場体験を開催するにあたり、
碧洋管工が抱えていた人材にまつわる課題として、以下のような様々な課題があると認識していました。

・一般的な業界の括りでの不人気業界であるが故の若年層の採用難と社員の高齢化
・今まで何もしてこなかったから、そもそも採用は何をすればよいのかわからない
・資格を取らせ多能工化をしても、働き方改革をしても人手不足や効率化の問題は解決しない

しかし、夏に実施した「とよたシゴトリップ
を経験したことで、「そもそも、未来のある若者たちに認知されていないのではないか?」など、将来に向けて、以下も向き合うべき本質的な課題となると考えました。

・若年層だけでなく一般の人に何をしている会社なのか?どんな仕事なのか?知られていない
・仕事・会社の魅力や働く人の顔が伝わっていない
・世の中のどんな困りごとを解決する会社なのか知られていない

そこで、まずは地域の小中学生向けに1日職場体験を開始することになりました。
また、併せて、「ファミリーデー」としても設定し、スタッフの子供たちにも参加してもらい、親御さんの職場をみてもらうことで、スタッフにとっても良い影響を与えるのではないか?と考えました。

(2)プログラム内容
【日程】12月27日(火)

【スケジュール】
10:00  企業と参加者双方の自己紹介
10:15  会社内見学
10:30  水道のこと知ってる?(取り組み内容や業務内容のお話)
11:30  社長に質問タイム
12:00  昼食
13:00  100年先の未来へメッセージ(水道管タイムカプセル)
     おしごと体験、機械試乗
14:30  感想、アンケート、メディアインタビュー/解散

※工夫した点
「楽しい」という感覚を、まずはもってもらいたいと思い、工事疑似体験や道具体験、水道管タイムカプセルなど、自分たちの手を動かせるようなコンテンツを設定しました!

参加者募集には、以下の市内プログラムも活用しました。

みんなの職場体験

【参加者】
・小学生6名
・中学生3名
・高校生1名



(3)参加者の声
参加者からはアンケートもとりました。
多くの参加者が満足と答えてくれて、楽しんでくれたようです!
また、ファミリーデーとして参加した若者が、実際の親御さんの働く姿や、社内の雰囲気をみて、良い印象をもち、興味を持ったようです。

全体の満足度


参加者の声

・はじめてショベルカーにのれてうれしかった。今回いままで知らなかった事を知ることができました。いつも地面の中に埋もれているのであまり見る機会がありませんでしたが、とても勉強になりました。
・体験も楽しかったし、ショベルカーなどふつうには乗れないものにのれて興味が深まった
・溶接の体験や乗り物に乗れたことが楽しかった。
・初めての機会でとても面白かった。特別な体験ができた。
・楽しめたが座学が多かったため、すこしわからないこともあった。


会社の印象について

・にぎやかでとても楽しい会社。大変な仕事だけど、みんなをささえている。
・みんなの仲が良くてみんなで助け合って仕事をするからやりがいがある良い会社。人のために働ける会社。

(4)企業側の気づきや学び
今まで、職場見学など実施した経験はありましたが、このように目的を明確に設定し、仮説をたてて設計・運営するのは初めての取り組みでした。
そのため、企業にとっても以下のような気づきがあったようです。

・自分が想像する以上に水道業界のことは知られていないが、震災が多い近年はその重要性を理解している人が多かった
・自分たちの仕事を知ってもらえて嬉しいという感情が社員たちにも生まれた
・親の仕事を知ってもらうことが社員のエンゲージをあげていくことを認識できた
・地元メディアに取り上げられたことで、社会的な関心がある事業だということを認識できた

周りから「テレビや新聞みたよ!」と声をかけられることも多くなり、改めて発信し続けることの重要性を感じたそうです。
今後は、以下に力を入れていく予定です。

・自社の魅力や情報は常に発信し続けなくてはいけない
・会社が社会のどんなことに役に立っているのか?をきちんと発信すること
・地域のこどもを通じて、地域社会での自社の認知度をより向上させたい

 

短期的に人材を採用していくのも大事ですが、まずは市内の子供たちに知ってもらうことで、長期的に会社のブランド力や業界の面白さや社会への貢献値などを認知してもらいやすくなるのではないでしょうか。

また、今回は碧洋管工のみで開催しましたが、個社ごとだけでなく市内の企業が連携して実施できるようなプログラムも挑戦できると、子供たちにとっては「個社」の記憶だけでなく、「市内企業」の面白さを知って、愛着をもってもらえるのではないかと考えています。

今回の学びを活かし、引き続き若者へのプログラム訴求や、地域企業との連携など、進めていきます。

▼イベントの様子 ※地元ケーブルテレビで放映されました!
放映の様子はこちらから

▼イベントの様子 ※地元の新聞に掲載されました!

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