2024年11月11日(月)
東ヒト広報室 - 不登校児の保護者のキャリア創出に取り組みます -
2024年11月11日(月)
東ヒト広報室、はじまります
地域のしごとと人の物語を、企業と一緒に届けていく新プロジェクト
子どもの「学びの場」と、保護者の「働く場」が両立できたら——。
不登校児童の保護者支援を続けてきたスマイルバトンと、地域企業と人材をつなぐ東海ヒトシゴト図鑑がタッグを組み、新たに「東ヒト広報室」を立ち上げました。
付き添い時間を“しごと時間”に変える共創モデルに挑戦します。
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000152683.html
はじめに:なぜ今この取り組みなのか?
全国で不登校の子どもが35万人を超えるなか(2024年度 文科省調査)、その約75%が日中の大半を自宅で過ごしており、特に低学年では“常に誰かがそばにいる必要”があります。
その結果、保護者、特に母親の就労が難しいという現実があります。これは家計の問題にとどまらず、「社会から離れてしまった」「自分が自分でなくなったような感覚」——保護者自身のキャリアや自尊感情の喪失という、見えにくい深刻な課題も孕んでいます。
そんな中、岐阜市のオルタナティブスクール「学藝の森CoE」で、ある保護者の“つぶやき”から小さな実験が始まりました。「付き添いながら仕事ができたら良いのに」。彼女たちの“付き添い時間”を、「意味のあるしごと時間」へと変えていく挑戦が、地域の企業や支援者とともに少しずつ動き出しています。
連携の背景:スマイルバトン Mama Neighbor Works × 東海ヒトシゴト図鑑
岐阜市のNPO法人スマイルバトンが運営する不登校児の保護者の就労支援サービス「Mama Neighbor Works」と連携し、「東ヒト広報室」を立ち上げました。
上述したような保護者側の課題がある一方で、地域企業側にも次のような悩みがあります。
- 採用をしても定着しない、育つ前に辞めてしまう
- 広報・事務・採用など「必要だけど専任を置けない業務」が社内に山積み
- 正社員を新たに採用するほどの余力はないが、“誰かに頼みたい仕事”は確実に存在している
この「人は足りない、でも雇用までは踏み切れない」という企業のリアルな悩みと、付き添いのために働けない保護者の葛藤が、今回の共創の出発点となりました。地域企業とスマイルバトンとが業務委託契約を締結し、広報業務を委託。スマイルバトンが保護者に業務を切り出すことで、キャリアを喪失した保護者に就労の機会を提供します。
構想の第一歩として、G-netが運営する「東海ヒトシゴト図鑑」上で本プログラムを紹介したところ、共感を寄せた地域企業3社が参画を表明しました。今後は、子どもが安心して学べる場と、保護者が安心して働ける場を両立する新しい地域共創モデルとして、地域全体での広がりを目指していきます。
モデルの特徴:付き添い × 就労の“クロス設計”
このモデルでは、保護者が子どもの“付き添い”をしながら、隣接スペースなどで就労できるように設計されています。
- スマイルバトンが地域企業から業務を一括受託し、細かく分業化
- コーディネーターが保護者のスキルに応じて業務をマッチング
- 保護者は業務委託契約のもと「できる範囲」で働き、報酬を得る
📌 イラスト制作、ライティング、広報物の編集など、スキルに応じた業務設計
📌 子どもと物理的に近く、「何かあってもすぐ対応できる」安心感も確保
運営スキーム

- 保護者は「スクールで付き添いながら」働ける分だけ働く
- 企業は「誰に頼んでよいか分からない業務」をスマイルバトンに一括委託
- スマイルバトンが両者をつなぎ、チームで業務を納品していく
東ヒト広報室の2つの機能
① 広報伴走支援
自社の広報を強化したい/専任担当がいない企業向け
- 広報相談(チャット・月次ミーティング)
- ニュースレター・プレスリリース作成支援
- メディアアプローチ・戦略設計
■ メリット
- 必要なところに手が届くプロのサポート
- 担当者が育つことで、“伝える力”が組織に残る
② 社会課題発信型コラボ企画
「付き添い×就労」「地方副業」「Z世代採用」など、時節性あるテーマで複数社の挑戦を束ねて発信。
- 東ヒト編集部がテーマ設計・構成・取材を主導
- 企業は事例協力と素材提供で参画
- 自社広報素材としても活用可能(記事リンクや発信素材を提供)
■ メリット
- 単独では届きにくい声も、複数社で発信することで社会性が際立つ
- “企業紹介”ではなく、“地域で起きている事象”として報じられる
- マスメディア連携の可能性(例:中日新聞・テレビ局)も広がる
未来の“正社員候補”との関係づくりにも
付き添いが必要な期間に、業務委託という形で企業と関わった保護者が、「この会社でもっと働いてみたい」と思うことも少なくありません。子どもの状況が落ち着いたタイミングで、正社員として応募されるケースもあります。つまりこれは、単なる業務の切り出しではなく、未来の人材候補との接点づくりにもつながる取り組みです。
実務を通じた信頼関係から始まるため、採用のミスマッチも起きにくく、地域企業にとっては中長期的な人材戦略としても機能します。
今後に向けて:参加企業・仲間を募集中!
本取り組みでは、今後の拡張に向けて、参画企業・業務パートナーを随時募集しています。
料金・期間などの詳細は東海ヒトシゴト図鑑事務局までお問合せください。
【お問合せ】
東海ヒトシゴト図鑑事務局 NPO法人G-net 担当/高橋、掛川
〒500-8844 岐阜県岐阜市吉野町6-2 ブラザービル2階
TEL:058-263-2162/MAIL:info@hitoshigoto-zukan.jp








