株式会社杉浦鉄工所 - 東海ヒトシゴト図鑑

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株式会社
杉浦鉄工所

株式会社杉浦鉄工所

自動車部品の切削加工 AI活用の外観検査で他社に先行

切削に加え素材の鋳造も開始 変化して生き残り、安心して働ける会社に

私たちはこんな会社です

■自動車を支える小さな重要部品。カムキャップで国内トップクラスのものづくり

私たちは、自動車部品の製造を行っている会社です。
主に行っているのは、金属の素材を削って、決められた形に仕上げる「切削加工」です。

中でも現在、最も多く製造しているのが、エンジンの中で使われている「カムキャップ」という部品です。

カムキャップは、車に乗る人が直接目にすることはほとんどありません。
しかし、エンジン内部の部品を正確に動かすために欠かせない、小さくても重要な部品です。

実は、国内のある自動車メーカーの車に使われるカムキャップの約8割を私たちが製造しています。
生産数は国内トップクラス。多いものでは、月に何十万個ものカムキャップを生産しています。

私たちの強みは、カムキャップ専用の製造機械を自社で設計していることです。
そのため、高い精度で加工できるだけでなく、短時間・少人数・省スペースで大量生産することができます。

長年磨いてきた切削加工の技術が、私たちのものづくりを支えています。

一方で、自動車業界は今、大きな変化の中にあります。
エンジンを持たないEV自動車の普及が進み、これまで必要とされてきた部品だけでは、将来に対応しきれない可能性があります。

だからこそ私たちは、これまでの技術を守るだけでなく、EV自動車向けの部品づくりにも力を入れています。
自動車業界の変化に合わせて、自分たちも変わっていこうとしているのです。

■若手社員が中心となり、AIを使った検査システムを実用化

EV自動車の部品は、これまでのエンジン部品とは形が大きく異なります。
軽量化のために薄くなったり、これまで複数の部品に分かれていたものが一体化したりするため、より大きく、複雑な形の部品が増えています。

それに伴い、製品の検査も難しくなってきました。

これまで、加工後の検査は人の目で行っていました。
しかし、部品の形が複雑になるほど、傷や不具合を見つける難易度は高くなります。
どれだけ注意していても、人が検査する以上、見落としを完全にゼロにすることは簡単ではありません。
また、見落としてはいけないというプレッシャーは、検査を担当する社員にとって大きな負担にもなります。

そこで私たちが導入したのが、AIを活用した外観検査です。

ロボットが製品をカメラの前に移動させ、AIが傷や不具合を判定します。
当時はまだ開発されたばかりのシステムでしたが、私たちはいち早く導入に手を挙げました。

もちろん、機械を入れればすぐに使えるわけではありません。
自社の工場環境や、部品の材質、形状に合わせて、社内でシステムを設定していく必要がありました。
良品と不良品の判定を何度も繰り返し、AIに学習させながら、実際の現場で使えるレベルまで育てていきました。

その結果、今では想定以上に多くの製品をAIで検査できるようになりました。
最初は「一部だけでもAIで検査できれば」というところからのスタートでしたが、現在ではほとんどすべての形状に対応できるようになっています。
これまで、AI検査を通した製品で不良品が流出した例はありません。

さらに大きな意味があったのは、この取り組みを社内で進めたことです。
外部に任せきりにするのではなく、自分たちで設定し、試行錯誤したことで、AI検査に関するノウハウが会社の中に蓄積されました。

将来的には、同じような技術を導入する会社も増えていくかもしれません。
しかし、現時点では、この経験とノウハウが私たちの大きな強みになっています。

そして、この技術開発の中心となったのは、製造業未経験で入社した中堅社員でした。
経験がほぼゼロからのスタートでしたが、多くの失敗、試行錯誤を重ねながら、約一年で実用化に成功しました。
この経験が、本人にとっても大きな自信になったと思います。
新しいことに挑戦する機会が、社員の成長にもつながっているのです。

■次の時代に向けて、素材づくりから一貫生産できる会社へ

AI外観検査の実用化と同時に新たな事業に進出しました。
その一つが、2024年に導入したアルミダイカスト鋳造です。

ダイカストマシンとは、溶かした金属を型に流し込み、部品のもとになる素材をつくる機械です。
これまで私たちは、切削加工に使うアルミ素材を他社から購入していました。
しかし近年、その素材を扱う会社が減ってきています。

さらに、EV自動車の部品では、大きく、薄く、軽いアルミ素材が求められます。
これまでよりも難しい形状の素材が必要になるため、外部の会社に依頼しても「対応できない」と断られるケースも増え、危機感を感じるようになりました。

そこで私たちは、これまで外部に依頼していた素材づくりの工程を、自社でも担えるようにしようと考えました。

自動車業界は今、「100年に一度の大変革期」と言われています。
EV化だけでなく自動運転やシェアリングの普及など、さまざまな変化が進む中で、これまで通りのものづくりだけを続けていては、時代に置いていかれてしまうかもしれません。

だからこそ、長年培ってきた切削加工に加えて、その前工程である素材づくりにも挑戦しています。
素材づくりから加工、検査までを自社で行えるようになれば、より幅広い製品に対応できる会社へと進化することができます。

現在は、3台のアルミダイカストマシンを導入しています。
来年度にはさらに3台、将来的には10台以上に増やす予定です。

私たちが目指しているのは、社員が安心して働き続けられる会社です。

そのためには、「この分野なら他社に負けない」と言える強みを持ち、これからの時代にも必要とされる会社であり続けることが大切です。
社員に悲しい思いをさせないためにも、今までのやり方にとどまるのではなく、変わり続ける必要があります。

カムキャップで培ってきた高い加工技術。
AIを活用した新しい検査技術。
そして、素材づくりから一貫生産できる体制づくり。
こうしたことを通じて、2032年度に100億円の売り上げを目指しています。
これまでの強みを活かしながら、新しい自動車の時代に向けて、私たちはさらに挑戦を続けていきます。
その目的はやはり、環境変化に負けない、社員が安心して働き続けられる会社であるためです。

私たちが挑戦していることを紹介します

■一人ひとりの得意を見つけ、社員が成長できる会社へ

会社が新しい挑戦をしていく中で、自分から変わろうとする社員は、そのタイミングで大きく成長します。

一方で、最初から自分で変わるきっかけをつくれる人ばかりではありません。
だからこそ私たちは、社員一人ひとりが変わるきっかけをつかめるような仕組みづくりを大切にしています。

その中で重視しているのが、「適材適所」です。
仕事の中身や求められるスキルが変化していく中で社員一人ひとりに合った、新たな役割や挑戦の機会を探しています。

AIを活用した外観検査を担当した社員のように、新しい仕事を任されたことで大きく成長した社員もいます。
また、環境を変えたことで力を発揮するようになった社員も出てきました。

そうした社員の姿は、周りにもよい刺激を与えています。
実際に、ベテラン社員の中からも「アルミダイカストマシンの部署に異動して挑戦したい」と自ら申し出る人が現れました。

新しいことに挑戦する社員が増えることで、社内にも少しずつ前向きな変化が生まれています。

私たちは、社員に少しずつ新しい挑戦の機会をつくることを大切にしています。
また、うまくいった人だけでなく、一生懸命取り組んだ人の姿勢もきちんと見て、評価や賞与などに反映しています。

挑戦した人が報われる。
頑張っている人が認められる。
そうした会社であることが、社員の成長につながると考えています。

また、新しいことに取り組むときには、さまざまな部署の人と関わる必要があります。
自分の仕事だけを考えていては、うまく進めることはできません。

だからこそ、私たちは採用においても、人との関わり方を大切にしています。
会社と社員がお互いを思いやり、困ったときには自然に手を差し伸べられる。
そんな関係を大切にできる人と、一緒に働きたいと考えています。

近年では、女性社員も増えています。
技術職として活躍する社員もいます。

■「作業」ではなく、自分で考える仕事を大切に

私たちの社是は、「製品にいのちを」です。

ただ言われた通りに作業をするだけなら、これからはロボットやAI、カメラでもできることが増えていきます。
だからこそ大切なのは、自分で考えながら仕事をすることです。

時代が変化し、会社が新しい挑戦をしていく中で、
「自分には何ができるか」
「これからどんな力を身につけていきたいか」
そうしたことを、社員一人ひとりが考えられる会社にしていきたいと考えています。

今のままでいいと思っているだけでは、会社も人も少しずつ衰退してしまいます。
自動車業界が大きく変わる中で、会社も新しい挑戦を続けています。
その中で、社員自身にも、自分のこれからを考えてほしいと思っています。

私たちは、頑張っている人がきちんと報われる社会にしたいと思っていますし、まずはそういった会社にしたいです。
そして、「この会社に入ってよかった」と思える社員を増やしていきたいと考えています。

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企業概要

代表者名
代表取締役社長 杉浦竜基
従業員数
99名
資本金
1,000万円
事業内容
アルミダイカスト鋳造・機械加工(試作・量産)
業種
製造業
エリア別カテゴリ
愛知西三河
業種別カテゴリ
製造業
WEB
http://www.kk-sugiura.co.jp/
住所
愛知県西尾市吉良町瀬戸五本松1-1
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