2023年07月19日(水)
岐阜大学生とつくる企業図鑑-2023-【飛騨五木株式会社】
2023年07月19日(水)
岐阜大学社会システム経営学環の2023年度1年生32人による「東海ヒトシゴト図鑑学生編集部」から4人が共に挑戦したくなる中小企業を取材!見つけた魅力をご紹介します。
-企業概要-
代表者名:井上 守
事業内容:設計・地域商社(施設運営、メディア運営、ECサイト運営等)
業種:建設業・サービス業・レジャー業
住所:岐阜県高山市江名子町2715-11
WEB:https://goboc.jp/
訪問企業をより詳しく知りたい方は写真をクリック!
学生)
木材に関わる会社としての強みはなんですか。
飛騨五木:浅野さん)
飛騨五木の会社は岐阜県高山市にあります。森林が多いという土地の利便性を活かし、木の伐採から始め、加工、設計、建設するところまでを一つの会社で一貫してできるところが強みです。2021年3月末には、「子供から大人まで、訪れた人それぞれが好きな過ごし方を見つけて、気ままに過ごすことができる屋根のある公園」というコンセプトであるKAKAMIGAHARA PARK BRIDGEをオープンしています。そして、この建物には、99%の木材が岐阜の森林から選ばれ使用されています。実は、建設が決まってから建設が完了するまでに10か月ほどしかかかっていません。
飛騨五木では大工と設計士が協力することができるため、スピード
感ある仕事をすることができています。
学生)
従業員の方を大切にされていて、とても良い雰囲気の中で仕事をされていると感じました。何か強く意識するようになった出来事があれば教えてください。
飛騨五木:山崎さん)
以前、東京で建築系の大企業に勤めていた際、仲の良い先輩から「自分で設計した建物なのに高価なため住めない」という話を聞き、従業員の働きがいについて意識するようになりました。その時から、勤めている人が幸せになれる組織づくりを考え、今でも私の仕事に対するミッションの一つとして捉えています。従業員が楽しく働ける環境作りをすることが一番重要なことだと考え
ており、従業員が楽しむことでお客様により良いサービスを提供
できると考えます。
飛騨五木では、木の伐採から施設の運営までが一貫して行われています。このことにより、通常の建築会社では、安全面を優先して普通であればできないような遊具の建築にも、施設の運営も担っているという利点を活かして挑戦することができています。具体的には、何か問題が起こった場合に、すぐに遊具を改善することや、逆に遊具の使用方法のルールをしっかりと周知させることができます。また、細部までのデザインや面白さにまでこだわれることが強みであると言えます。さらに、現在の日本では外国から木材を輸入し建物を建てる場合が多いですが、飛騨五木では岐阜の木材を多く利用しており、地域の経済を回すという役割も担っています。
企業訪問に行く以前は建築関係の会社というイメージしかもっていませんでしたが、木の伐採から施設の運営までを一貫して行う企業形態という特徴を活かした取り組みを行っている、素晴らしい企業だと分かりました。
飛騨五木は「年齢に関係なく輝ける環境が整った企業である」ということが、特に印象に残りました。私は日本の企業では、年齢や役職による上下関係が厳しいと考えていましたが、若い人が積極的に活躍できる職場もあるということを知ることができたため、強く印象に残りました。現在、日本には働く意欲が低い人が多いと考えます。しかし、飛騨五木に勤める方は自分の仕事に責任感と誇りを持ち、楽しみながら働いていました。それは年齢・役職といった固定観念にとらわれることなく、同じ組織に勤める仲間として、共に個々人の能力を高めあうことができる職場環境が整っているからである、と考えます。
今回の体験で実際に自分が交流する中で、日本社会・経済の基盤を支えているのは中小企業なのだと改めて知ることができました。そして、経済の未来に期待を抱くとともに、自分たちが日本の未来を作っていくのだと強く意識することができました。
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■「東海ヒトシゴト図鑑×岐阜大学 岐阜大学生とつくる企業図鑑-2023-」プロジェクト概要
・実施主体 岐阜大学、NPO法人G-net
※岐阜大学社会システム経営学環2023年度前期1年生向け「初年次セミナー」(指導:髙木朗義教授)にて実施
・実施期間 2023年度前期
■本取り組みへのお問い合わせ
NPO法人G-net(担当:掛川、志知)まで