株式会社
田中工業所
社員の主体性を尊重する雰囲気の中、会社の仕組みづくりから関われる
私たちはこんな会社です
■長年のノウハウが詰まった、独自の「加圧浮上装置」で水をきれいに
私たちは、排水処理装置の一種「加圧浮上装置」の専門メーカーです。
例えばレトルト食品や冷凍食品、魚の缶詰などの工場では、食品を洗った水や、焼いたときに食品から出る汁など、汚れた水が発生します。この水に、圧力をかけて泡を発生させた加圧水を吹込み、汚れに泡を付着させて、浮かせて除去するのが加圧浮上装置です。
実際には、水処理エンジニアリング企業が水処理施設全体を設計し、私たちの装置を、生物処理(微生物の分解作用を活用した処理)などさらに細かい処理をする装置と組み合わせて設置します。そこで、PHや化学物質などの環境基準に適合する、自然に戻しても問題ないレベルまで水をきれいにしてから、河川や下水に放流するのです。
私たちは創業75年、加圧浮上装置の製造を始めてから約50年。加圧浮上装置の専門メーカーは全国でも稀です。
装置で発生させる泡が大きすぎると、すぐに泡が消えて汚れが取れず、逆に泡が細かすぎると、いつまでも水の中から浮いてきません。私たちは長年のノウハウの蓄積があり、独自の方法で絶妙な大きさの泡を発生させることができます。
また、私たちはコンプレッサーや特殊ポンプを使用しない加圧水発生のメカニズムを開発。短時間で安定稼働できるなどの特長があります。
さらに、これまでのユーザーの声を生かして、「この業種なら掃除はこれくらいした方がいい」などのアドバイスもできます。
■アプリを使った原価管理で収益性アップ
現在、社内のアナログだったり、管理が行き届いていなかったりする部分について、デジタルを活用した効率化を積極的に行っています。
一番効果が出たのが原価管理です。
これまでは案件終了の約2ヶ月後にようやく個別の原価がわかり、そのときにはすでに次の案件の見積もりが進んでしまっていました。
また、原価を正確に把握しきれていない部分もありました。
できるだけタイムリーに原価を把握するため、業務アプリ構築クラウドサービスを活用することに。注文データを一度入力すると、工事台帳などにも反映されるアプリを作りました。また日報のアプリも作り、社員全員が 30分単位で作業内容を入力するように。アプリを作る上では社員の声を聞き、できるだけ入力が面倒にならずに続けられる仕組みを心がけました。
こうしたデータを集計するアプリも作成して、案件1件ごとの原価について、前日までの状態を翌日には把握できるようになりました。
集計データを見せると、社員も自分たちで気付いて改善してくれました。私たちには以前から、トップの指示待ちではなく、社員が自分たちで考え、コミュニケーションを取り、決めて進める社風があるのです。
こうした原価管理で収益性が上がったのはもちろん、社員にとっても入力が簡単になり、データをすぐに見られて便利になったようです。
私たちが挑戦していることを紹介します
■在庫管理、書類管理の仕組みをつくる
今後も、さらに社内の改善活動を進めたいと考えています。2024年のテーマは在庫管理と書類管理です。
これから入社する方には、仕組みができあがった大企業とは違い、自分たちで仕組みをつくっていく楽しさを味わってもらえると思います。
■どの部署でも装置全体に関われる
今、若い世代の採用に力を入れています。例えば溶接のような作業の言語化できない感覚を、目で見て自分の動作に置き換えるには、若いうちに始めるのが大事だと感じている社員が多いのです。
社内には文系出身の設計者もいます。設計には物理の計算や化学式も必要ですが、パターンはある程度決まっているので、文系でも対応可能です。話を組み立てる、文章を読むなど、文系出身者が活躍できる場面もあります。
私たちの仕事は、どの部署にいても、装置の全体に関われるものばかりです。何もないところから設計し、組み立ててタンクにして、お客様に納めるところまで見られるところに、やりがいも感じてもらえると思います。
工作やプラモデルなどを0から組み立てるなど、全体ができあがっていくのが面白いと感じる人には特に、私たちの仕事は面白いはずです。
上述のとおり、社員が主体的に動くことが多いので、上下関係がはっきりしているというよりは、緩い雰囲気があります。若い人の意見を頭ごなしに否定することはなく、話を聞いて「それならやってみたら」と言ってもらえると思います。
また私たちは、「家族との夕食時の団らんを大切にする会社」です。残業が少ないだけでなく、子どもの入学式や懇談会などに快く送り出す雰囲気があります。
■SDGs達成に貢献する、未来ある事業
地球規模でSDGsの観点が注目されている中で、水をきれいにすることを得意とする私たちの事業は、時代の流れに沿っていると思います。
これまでは排水処理に携わってきましたが、実は最近、水を循環して再利用する分野でも、私たちの装置が活躍できる可能性が出てきました。
他の水処理会社とタッグを組んで、私たちの装置も使って処理された水で養殖された魚を食べたり、その水で元気な野菜が育ったりするような未来の実現に携われたら素敵だなと思います。
アンバサダーの声
- コーディネーター NPO法人G-net 志知加奈
- 田中工業所さんの作られている装置は工場の中での排水に関わる部分です。産業にとって重要な廃棄の問題に対してとても貴重な技術をお持ちです。そして、こうした装置を作るには、専門家だけでなく、技術のジェネラリストが必要になってくるとお伺いしました。技術を集めて、コーディネートし、装置を通して表現していく。とても面白い仕事だなと感じています。
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企業概要
- 代表者名
- 代表取締役社長 田中 佑子
- 従業員数
- 12名
- 資本金
- 1,000万円
- 事業内容
- 設備工事業(凝集加圧浮上装置の製造・納入)
- 業種
- 製造業
- エリア別カテゴリ
- 岐阜/西濃
- 業種別カテゴリ
- 製造業
- WEB
- https://tanaka-kgs.co.jp/
- 住所
- 岐阜県大垣市西崎町4丁目18番地
独自の技術による「加圧浮上装置」で水をきれいに。SDGs達成にも貢献