地域連携インターンシップ 『とよたシゴトリップ~地域を支える仕事と未来の自分に出会う旅~』を実施しました - 東海ヒトシゴト図鑑

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地域連携インターンシップ 『とよたシゴトリップ~地域を支える仕事と未来の自分に出会う旅~』を実施しました

地域連携インターンシップ 『とよたシゴトリップ~地域を支える仕事と未来の自分に出会う旅~』を実施しました

とよたシゴトリップ~地域を支える仕事と未来の自分に出会う旅~」
中小企業のための「とよた人材確保・育成強化プロジェクト」の一環として、豊田市内企業の新卒採用や地域の若者へのキャリア教育を目的に、2023年8月29日(火)~9月11日(月)に 『とよたシゴトリップ』を実施しました。
学生募集イベントページ
豊田市役所HP内募集ページ


1⃣プログラム内容
今回、多数の応募がありその中から22名の学生を抽選し、実施しました。
全体として10日間のプログラムで、前半の日程ではキックオフ研修と市役所内インターンシップ、後半の日程では1日1社の企業インターンシップと、最終日にクロージング研修と成果発表会を行いました。

▼8/29 キックオフ研修@オンライン
プログラムの活用法、目標設定、地域産業人材確保の課題、企業の見方、インタビューのコツ等のレクチャー・ワークを行いました。

▼8/30~9/1 豊田市役所インターン
初日は、豊田市未来都市推進課から豊田市のSDGsの取り組み等の話をした後、4グループに分かれ女性しごとテラス等各公共施設の仕事見学をしました。さらに商業観光課の仕事を知るために、中心市街地の課題の理解や仕事内容のインタビューをしました。

2日目は、豊田市内の中山間地域を知るために、足助高校にて企画課の高校魅力化事業やUターン事例の話をしました。また、まち歩きをしながら足助支所の仕事紹介や森林課から森づくりや林道保全の話をしました。

3日目は、豊田市産業労働課と人事課の仕事紹介をした後、中間振り返りを行いました。


▼9/4~9/8 企業インターン
午前は、当日訪問する企業の事前調査と前日のフィードバック(アンケート)記入・グループ共有をオンラインで行いました。
午後からグループに分かれて企業へ訪問し、それぞれ会社説明・見学、経営者インタビュー、社員インタビュー、仕事体験ワークショップを行いました。
【受け入れ企業】

豊田電気 株式会社産業用自動制御盤の設計製作や、公共工事を含めた電気工事をしています。

有限会社 内藤精肉店: 清潔な店舗で安心安全な美味しいお肉を提供し、地域の人々に喜んでもらえるような「料理をしないレストラン」を目指しています。

タケミ精工 株式会社自動車部品等の開発試作に対応した金型の製作をしています。

株式会社 アイサク:自動車メーカーの製造ラインを支える大型設備機器の製造およびメンテナンスを行っています。

須藤建設工業 株式会社確かな施工管理の技術で豊田市を中心に創業88年。道路、河川、舗装工事などで地域の生活を支えています。

株式会社 SS業界トップクラスの福利厚生。信頼に応える技術力で、日本各地の建設現場を支えています。

三井屋工業 株式会社:自動車のトランクルームをはじめとする内装部品の製造において、材料開発から一貫して取り組んでいます。

藤本建設 株式会社:土木工事、建築工事、道路や生活インフラを整える開発事業、不動産事業をしています。



9/11 クロージング研修
学生同士のグループワークとして、訪問した会社の魅力をまとめる会社アピール文作成ワーク、体験を踏まえて大事にしたいと思った仕事観や中小企業のイメージ変化等の振り返り、地域産業人材確保策企画ワークを行いました。
そして受け入れ企業等にもご参加頂き、学生による成果発表会及び、企業からのフィードバックを頂きました。さらに学生と企業が交流しながら、学び・気づきや大事にしたい仕事観について共有・意見交換を行いました。


2⃣学生が考えた会社アピール文
地域の中小企業各社に訪問した学生が「この会社の魅力を自分たちのような若者にどうアピールするか?」という視点で各訪問企業のアピール文を作成しました。


3⃣背景
とよたシゴトリップとは?
豊田市内の中小企業や市役所で働く魅力を伝え、職業観を醸成するため実際の職場を訪問し、様々な業種や多様な社会人の価値観に触れる地域連携型のインターンシップです。
インターンシップでは主に学生が市役所職員や受入れ企業の経営者や社員にインタビューをします。
インタビュー結果に基づいて、豊田市役所や企業の魅力が伝わっているか若者の目線でフィードバックし、以下のようなアセスメントシートに反映します。


▼自治体や地域へのメリット
①地域企業に興味を持つ若者育成ができる
一般的に大手志向の強い学生が地域企業の魅力を知る機会を形成し、地域で活躍する若者の創出や地域企業への就職促進に繋がります。それにより地域への人材還流を促進します。

②若者を惹きつける地域企業の育成・つながりができる
参加学生からのフィードバックを基に地域企業が魅力を見直し、長期的視点で若者を惹きつける企業づくりと魅力発信に取り組むことを支援できます。そのような企業同士が共に取り組みつながりができることで、地域全体で人材確保に取り組むネットワーク形成につながります。

▼受入れ企業へのメリット
 
①学生のリアルな声が聞ける
とよたシゴトリップでは、選考に直接関与しない学生から率直なフィードバックを得ることができます。
学生のリアルな声を受け、今後の採用活動のブラッシュアップをすることができます。
そのための仕掛けとして学生に魅力分析フィードバック、採用ページ分析、会社アピール文を記入してもらいます。

②採用活動を練習・見直すことができる
採用活動を本格的には始められていない企業でも、採用活動の練習・体験の場として活用することができます。
また、既に採用活動に力を入れている企業は自社の採用活動を見直すきかっけとして活用できます。
※以下は受け入れ企業向けの事後アンケートの結果です。
 
【受け入れ企業の感想】

「学生さん達より、我が社に対するリアルな声を受信することができた」

「学生さん側からさまざまな視点で評価していただく機会がなかったため、そのような機会をいただけたことに対して満足しております」

「自分たち自身が従業員の見えてなかった考えに初めて触れることが出来る機会であった」


▼学生へのメリット
①キャリア観の醸成
経営者や社員さんへのインタビューを通し、多様な社会人のキャリアを知ることで自身のキャリア観の醸成に繋がります。

②仕事で地域に貢献するイメージが高まる
市役所だけでなく、民間の市内企業を訪問することで、「行政が民間とどのように連携しているのか」「地域の民間企業が地域へどんな貢献をしているのかを知る」ことで、地域で働くことの解像度が上がります。
※以下は学生向けの事後アンケートの結果です。

【学生の感想】

「インタビューをした社員さん、経営者さんのみなさんが、やりがい・誇りを持って働いていて、仕事をマイナスのイメージでしかとらえてなかったけれど、自分も楽しそうに仕事をしたいと感じた」

「どの企業も誇れる技術を持っている。 福利厚生が充実しているところもある。 人数が少ないからこそ、会社全体で若者を支えようとする社風がある。」

「最初、市役所は事務や市役所の中での仕事のみを行っているイメージでしたが、実際は外に出て民間企業の人達と連携して事業を行っていたり、民間企業と市民との橋渡し、パイプ役になっていることを学びました」

 


▼新聞掲載
2023年9月15日(金)中日新聞の豊田市版に掲載されました。

主催:豊田市役所 産業労働課
事務局:NPO法人G-net