2026年06月25日(木)
美しいものづくりを護り、地域のつながりを大切にする
2026年06月25日(木)
現代の製造現場では、激しいコスト競争の中で「目先のコストカット」が優先され、専門性や長期的なリスク管理の視点が求められる副資材の選択が疎かになりがちです。しかし、不適切な選択は製品不良や資源の無駄を招き、日本の強みである「ものづくりの品質」を根底から揺るがしかねません。
こうした「専門性の軽視が生む質の低下」と「自律的な判断ができる居場所の不足」という、社会の土台に関わる課題に対し、独自の企業倫理と地域活動で向き合っている株式会社城山を紹介します。
株式会社城山は、名古屋市を拠点に、住宅のシンクから航空機まであらゆる製品を傷から守る「表面保護フィルム」の専門商社です。自社工場での切断・巻き替えといった細やかな加工、さらにはオリジナル製品の開発までを手掛けています。「やってみよう!」を合言葉にした社員主体の多様なプロジェクトも実施しています。
01 「商売の誠実さ」で、ものづくりの質を護る
金属を傷から守る表面保護フィルムは、わずか0.06mmの選択ミスがすべての製品を廃棄へと追い込みます。城山が徹底しているのは、お客様の状況に寄り添い、専門用語を一般的な言葉に置き換えて「正しい判断材料」を提供することです。

これは社長がビジネスを継続させるために不可欠だと考える「当たり前のこだわり」ですが、客観的に見れば、情報の不透明さを解消し、日本の精密なものづくりを土台から支える「産業の防波堤」としての役割を果たしています。商品(モノ)を売るだけでなく、その先の「安心」という価値を授けることで、持続可能な産業のあり方を体現しています。
02 子どもも大人も、ゆるやかにつながる地域の居場所
この「自ら考え、納得して選ぶ」という城山の姿勢は、地域との関わり方にも表れています。2024年に始まった「MACHIKOYA」は、子どもから大人まで、地域の人たちが気軽に立ち寄れるサードプレイスです。

MACHIKOYAでは、大人が一方的に何かを教えるというよりも、訪れた人がそれぞれの過ごし方を見つけたり、「やってみたい」と思ったことを少しずつ形にしたりできるような、ゆるやかな場づくりがされています。高校生や大学生が店番として関わることもあり、子どもたちにとっては、家でも学校でもない場所で、少し年上の人や地域の大人と自然に出会える機会にもなっています。さらに、訪れた人が過ごすだけでなく、自分の得意なことや関心ごとを持ち寄り、小さな企画や活動を始めることもあります。こうした体験を通じて、自然と「やってみよう!」という気持ちが生まれる場になっています。日常の中で人と人がつながり、少しずつ自分の行動を試せるこの場所は、城山が本業で大切にしている「相手が納得して選べるようにする」「やってみようを応援する」という価値観の延長線上にある取り組みでもあります。
03 百年先まで、喜びの循環を繋ぐ
株式会社城山のゴールは、仕事を通じて誰かを喜ばせ、その対価で生活を支え、次世代を育てるというシンプルな「循環」を続けることです。
「美しいものづくりを護り、授け、確信する」。本業での誠実な振る舞いと、地域での居場所づくり。その両輪が合わさることで、同社は100年先も地域に必要とされる「幸福の器」であり続けようとしています。
! 学生の声:注目ポイント!
- 「納得」を生み出す誠実なコミュニケーション
専門的な商材だからこそ、相手の視点に立って言葉を変換する。そのひと手間が信頼を生み、ものづくりの質を高めている点に、ビジネスの本質を感じました。 - 地域にひらかれた「第三の居場所」 MACHIKOYA
子どもだけでなく大人や学生も関われる、ゆるやかなサードプレイスです。高校生や大学生が関わったり、地域の人が企画を持ち寄ったりする様子から、城山が大切にしている「やってみよう!」という姿勢が、地域の中にも自然に広がっていると感じました。ても「やってみよう!」という気持ちを大切にされている企業ならではの回答だと感じました。中学生が店番をしたり、子どもが自分でやることを決めたりするMACHIKOYAの試みは、日々の経営においても「やってみよう!」という気持ちをを大切にされている企業ならではの回答だと感じました。
複数大学のゼミが連携し、フィールドワーク(取材)・記事作成に取り組む「ゼミ横断型フィールドワーク」
活動の一環で学生が主体となり作成した記事です。
・連携ゼミ:愛知淑徳大学 ビジネス学部 渡邉ゼミ








