岐阜県岐阜市にある長良高等学校の生徒が企画し、岐阜で活躍する中小企業で職場見学及び、職場体験を実施しました。

■実施に至った背景

2023年の夏休み期間に実施した「ぎふ地域留学」に参加してくれた、長良高校の２年生から相談を受けたことがきっかけで本企画を実施するに至りました。
柳ヶ瀬商店街周辺で活躍する大人たちに出会い、仕事内容だけではなくその人自身の思いや歩んできた人生に触れることで、「もっと岐阜の魅力的な大人たちに会って、自身のキャリアを深めたい」と思うようになったと話してくれました。
生徒の「やりたい」という思いを実現することはこれからの人生の糧になると考え、実施に向けたサポートを行いました。

＊ぎふ地域留学 NPO法人G-netが運営する岐阜県内の高校生に向けたプログラム。岐阜の魅力的な人や企業と出会うことを通して、これからの生き方（キャリア）を考えるきっかけをつくりたいと考え、地域探究プログラムを定期的に開催しています。将来の選択肢を増やす中で地域企業や地域の魅力にも目を向けてらえるようなプログラムとなっています。

■実施内容

「地域との繋がりを感じ、頑張っている大人から仕事観等の話が聞ける」「可能であれば仕事体験などもしてみたい」という観点からプログラム内容を相談していきました。その結果、地域の高校生たちの積極的な取り組みに共感し、受け入れを快諾してくださった２社の企業にご協力いただけることになりました。当日は、長良高等学校の生徒会のメンバー５名が企業を訪問し、仕事を見学・体験しました。

■訪問した企業・企業紹介

訪問企業①：アグリラボ株式会社

（本社：岐阜県安八郡神戸町川西373番地17／田之上事業所：岐阜県瑞穂市田之上553番地4）

＜企業概要＞
ハウス内の水耕でレタス等の葉物野菜を栽培、販売している会社です。「信長レタス」「光秀レタス」といったブランド野菜を現在メインに展開中。
元々は神戸町を拠点に「ユニオン電子工業株式会社」として工業系のものづくりに携わってきましたが、2017年9月から農業への挑戦をゼロから開始。ものづくりのノウハウを活用し、良品数を増やすための改善を続け、安定的な生産、供給を達成することを目指しています。

＜当日のスケジュール＞ 10：00　G-net事務所集合 11：30　岐阜の美味しいランチ＋移動 13：00　アグリラボ＠瑞穂市 15：30　振り返り・終了

 

訪問企業②：飛騨五木グループ／飛騨五木株式会社（ぎふ木遊館）

（ぎふ木遊館：岐阜県岐阜市学園町２丁目３３）

＜企業概要＞
飛騨五木グループは、株式会社井上工務店、飛騨五木株式会社、すみれ地域信託株式会社、すみれリビング株式会社などから成り立ち、木に関わる川上から川下までのトータルプロデュースを行っています。その中で地域商社事業をメインで行っているのが飛騨五木株式会社です。地域産材を使った「あそびば」を、岐阜県内で４箇所、京都府で１箇所運営しています。
その１つが「ぎふ木遊館」であり、子育て世代のみなさんを応援する「ぎふ木育」の推進拠点として森林とのつながりを親子で体験できる施設です。

＜当日のスケジュール＞ 10：00　ぎふ木遊館に集合 10：30    自己紹介/1日の流れを確認 11：00 　施設見学や注意点の説明など 12：00　お昼休憩　 13：00　お仕事体験（簡単な作業など） 14：30　スタッフへの取材（2名程度） 16：00　終了・解散

■生徒の気づきや感想

見学と取材を通して、新しいことに挑戦することの大切さを学んだ。金属から農業への事業の転換に成功しているのは、手間をかけてレタスを育てていることや、社長さんが常に目標や責任を持っているからではないかと思う。

代表と社員の距離が近く、コミュニケーションが多いことも事業の転換に成功に関係しているのではないかと感じた。

飛騨五木グループ／飛騨五木株式会社（ぎふ木遊館）

仕事を体験する中で、おもちゃのセッティングをする時は子どもが遊びたくなるような形にするという工夫をしていることを知り、子どもの目線も考えることが必要だと学んだ。

子どもに接するのは簡単だと思っていたけれど、どのように声をかけたら良いのか、どこにいたら良いのか分からず関わることの難しさを知った。スタッフさんの動きや声の掛け方を参考に声をかけたり接したりする中での学びがあった。

お客さんと接する時にマナーやルールも大切だけど、一人ひとりに合わせた対応や雰囲気づくりも大切にすることでより良い関わり方ができると学んだ。

■企業の素敵ポイント

アグリラボ株式会社

• 代表と社員の距離が近く、コミュニケーションが多いと感じた。
• 従業員には教育実習生や障がいを持った方もいて、とても良い企業だと思った。

飛騨五木グループ／飛騨五木株式会社（ぎふ木遊館）

• 施設全体の取り組みや努力も素敵だと感じたが、施設の方の考え方や雰囲気、子どもや親への接し方が素敵だと感じた。
• あそびの中で少しの危険であれば止めずに、見守ることで子どもに成功や失敗を体験してもらうという関わり方が良いなと思った。

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高校生の思いを形にするためのサポートは大切なことだと改めて感じています。私たちはこういった取り組みを広げていきたいと考えています。

NPO法人G-netでは、挑戦したい高校生や大学生を後押しし、魅力的な中小企業と繋げる「東海ヒトシゴト図鑑」を立ち上げました。ここには、魅力的な企業が掲載されています。各企業ごとに多様な挑戦を受け付けているのでぜひ覗いてみてください。

東海ヒトシゴト図鑑の「TAKEアクション」に掲載されていないことに挑戦したいことがある場合は「ぎふ地域留学公式LINE」より気軽にご相談くださいね。